作詞 大和田建樹
作曲 多梅雅
山嶽崩れ潮湧く
猛虎破竹の勢いに
旅順を指して攻め寄せる
時は明治の二十七
剣の霜も冴え渡る
十一月の末つ方
兵を指揮して真っ先に
進むは山地師団長
逸れる駒に鞭打ちて
来たれ続けと馳せ向かう
勇みに勇む我が軍の
将卒いかでか後るべき
月は残りて仄暗く
鳥だに鳴かぬ朝の空
まして怠る敵営の
眠り静けき夢の中
たちまち起る砲声は
嵐か波か雷か
弾丸雨と降り来るに
敵は早くも崩れたり
すわや勝利と我が兵の
一度に挙ぐる鬨の声
天に響きて椅子山の
堅塁見る間に落ちにけり
この時落ちし砲台の
中にも名高き饅頭山
占領しせるを知らせんと
機知に富みたる津田大尉
敵の屍骸の血潮もて
即座に染め出す日章旗
今や我が手に占め得たる
渤海湾の夕凪に
山彦返す奏楽の
声勇ましく聞こゆなり
我も歌わん諸共に
東洋歴史の光栄を
作曲 多梅雅
山嶽崩れ潮湧く
猛虎破竹の勢いに
旅順を指して攻め寄せる
時は明治の二十七
剣の霜も冴え渡る
十一月の末つ方
兵を指揮して真っ先に
進むは山地師団長
逸れる駒に鞭打ちて
来たれ続けと馳せ向かう
勇みに勇む我が軍の
将卒いかでか後るべき
月は残りて仄暗く
鳥だに鳴かぬ朝の空
まして怠る敵営の
眠り静けき夢の中
たちまち起る砲声は
嵐か波か雷か
弾丸雨と降り来るに
敵は早くも崩れたり
すわや勝利と我が兵の
一度に挙ぐる鬨の声
天に響きて椅子山の
堅塁見る間に落ちにけり
この時落ちし砲台の
中にも名高き饅頭山
占領しせるを知らせんと
機知に富みたる津田大尉
敵の屍骸の血潮もて
即座に染め出す日章旗
今や我が手に占め得たる
渤海湾の夕凪に
山彦返す奏楽の
声勇ましく聞こゆなり
我も歌わん諸共に
東洋歴史の光栄を
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