忍者ブログ
陸・海軍礼式歌
* admin *
[503]  [502]  [501]  [500]  [499]  [498]  [497]  [496]  [495]  [494]  [493
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

作詞 佐々木信綱
作曲 納所弁次郎

天の川波荒れ立ちて
音無き瀧や落ち来らん
林も森も野も山も
皆白妙になり果てて
降りしく深雪おやみなく
更けゆく夜半の風強し

身を切るごとき真夜風と
激しき吹雪冒しつつ
敵の在処を探るべく
命ぜられたる斥候の
尊き職分尽くさんと
進む一人の兵士あり

折々出だす我が息は
氷りて髭の色白く
衣は薄し風荒し
耳も鼻も手も足も
切れんばかりに寒けれど
勇める胸は燃ゆるなり

燃え立つ彼の心には
寒さもあらず侘しさも
御国と君を思いつつ
勤め尽くすと急ぐなり
急ぐ行く手の森蔭に
烈しき響き起りたり

手に持つ銃を取り上げて
木立の奥を伺いぬ
森には敵のあらずして
凄まじかりし彼の音は
繁れる村竹下折れて
しづるる雪の音なりき

打ち笑みつつもますらおは
彼方此方に見巡らし
また行く手を探らんと
道無き道を踏み分けぬ
吹雪きの風は吹きそいて
東の空はなお暗し
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
管理人のみ閲覧可     
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
BACK HOME NEXT
ブログ内検索
カテゴリー
忍者ブログ // [PR]

template ゆきぱんだ  //  Copyright: 陸・海軍礼式歌 All Rights Reserved