作詞 佐々木信綱
作曲 納所弁次郎
天の川波荒れ立ちて
音無き瀧や落ち来らん
林も森も野も山も
皆白妙になり果てて
降りしく深雪おやみなく
更けゆく夜半の風強し
身を切るごとき真夜風と
激しき吹雪冒しつつ
敵の在処を探るべく
命ぜられたる斥候の
尊き職分尽くさんと
進む一人の兵士あり
折々出だす我が息は
氷りて髭の色白く
衣は薄し風荒し
耳も鼻も手も足も
切れんばかりに寒けれど
勇める胸は燃ゆるなり
燃え立つ彼の心には
寒さもあらず侘しさも
御国と君を思いつつ
勤め尽くすと急ぐなり
急ぐ行く手の森蔭に
烈しき響き起りたり
手に持つ銃を取り上げて
木立の奥を伺いぬ
森には敵のあらずして
凄まじかりし彼の音は
繁れる村竹下折れて
しづるる雪の音なりき
打ち笑みつつもますらおは
彼方此方に見巡らし
また行く手を探らんと
道無き道を踏み分けぬ
吹雪きの風は吹きそいて
東の空はなお暗し
作曲 納所弁次郎
天の川波荒れ立ちて
音無き瀧や落ち来らん
林も森も野も山も
皆白妙になり果てて
降りしく深雪おやみなく
更けゆく夜半の風強し
身を切るごとき真夜風と
激しき吹雪冒しつつ
敵の在処を探るべく
命ぜられたる斥候の
尊き職分尽くさんと
進む一人の兵士あり
折々出だす我が息は
氷りて髭の色白く
衣は薄し風荒し
耳も鼻も手も足も
切れんばかりに寒けれど
勇める胸は燃ゆるなり
燃え立つ彼の心には
寒さもあらず侘しさも
御国と君を思いつつ
勤め尽くすと急ぐなり
急ぐ行く手の森蔭に
烈しき響き起りたり
手に持つ銃を取り上げて
木立の奥を伺いぬ
森には敵のあらずして
凄まじかりし彼の音は
繁れる村竹下折れて
しづるる雪の音なりき
打ち笑みつつもますらおは
彼方此方に見巡らし
また行く手を探らんと
道無き道を踏み分けぬ
吹雪きの風は吹きそいて
東の空はなお暗し
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