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陸・海軍礼式歌
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作詞 若杉雄三郎
作曲 中山晋平

星の飛ぶ夜は窓に寄り
白いマフラーを編みましょか
二度と内地の思い出に
若い心を編みましょか

青い薄のあの丘で
いつも眺めた星の色
乙女心の故郷へ
帰るその日はいつでしょか

星の飛ぶ夜はただ一人
長い便りを書きましょか
消したランプのその蔭で
思い出したも書きましょか
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作詞 西條八十
作曲 加賀谷伸

北京娘の花占いは
耳輪ちゃらちゃら花びら数えて
一二三四五
赤い牡丹が一ひら残りゃ
お嫁に行く日が待ち遠い

北京娘の花占いは
窓にもたれて花びら数えて
一二三四五
花に優しい待ち人かけりゃ
可愛いあの人今日は来る

北京娘の花占いは
雨の降る日も花びら数えて
一二三四五
泣いちゃいけない駒鳥目白
可愛いあの人今日は来る

北京娘の花占いは
春の行く日も花びら数えて
一二三四五
祭りはまだかよニャンニャン祭り
早く来ないと花が散る
作詞 月山たいら
作曲 細田義勝

松花江の水は濁れど風清く
浮かぶボートに人の花人の花

松花江の岸辺に立てば眼も涼し
ロシア乙女の片えくぼ

松花江のヨットクラブは遠い日の
夢の世界か日が沈む日が沈む

松花江の流れる水に陽は落ちて
砕けて寄れば金の色金の色
作詞 杵淵一朗
作曲 山下五朗

囁く波に夢乗せて
南へ誘う月明かり
想い出にああ想い出に一人行く
椰子の実実る離れ島

瞳の無い魚の嘆く宵
汀に歌うこの調べ
君ゆえにああ君ゆえにたまゆらの
命を燃やす夜光虫

面影胸に名を呼べば
クルツーの海に消える星
忘られぬああ忘られぬ想い出に
カヌーを漕いで夜もすがら
作詞 花形登喜緒
作曲 上原げんと

馬車の鈴よりパゴタより
更沙織る娘の瞳より
霧に明け行くギョクジャの町も
遥かきらめく十字星

港バタビヤ茶の香り
招く芭蕉の並木路
そぞろ懐かしジャガタラ町か
そこに散りばむ富士の山

インドネシアの血潮の花よ
明日の東亜に赤く咲け

そぞろ三筋の黄昏て
夢に眠るか二百年
聞くも侘しやガメラン楽に
踊る官女の首飾り
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