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陸・海軍礼式歌
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作詞 品川隠岐麿



我が皇の遠祖
筑紫の果ての高千穂の
宮居を出でて畏くも
東の国の荒えびす
長髄彦を討たんとて
尊き御身の雨露に
晒して軍し給える
その御功績いちじるく
浪速の浦の葦蘆も
知らぬ梟師の輩も
皆大君の旗下に
順を現す勝軍
君は御弓を杖つきて
暫時は小手を春日影
四方を眺めて在せしに
いずこよりか黄金なす
光と放つ鵄一羽
飛んで御弓に止まりしを
目出度祥瑞と天皇は
祝して笑ませ給いしが
終に御軍勝ち続き
八千代に堅き帝業を
定め給いし例あり
それは昔これは又
過ぎし菊月黄海に
清の軍艦打ち沈め
勇んで戻る高千穂の
艦の柱に止まりし
鳥は金鵄に護らざる
誉れは鷹の挙羽鳥
追えども去らぬ霊鳥の
様に人々いぶかしみ
捕えて君に奉れば
君は御感の深くして
遠祖の尊霊が
祥に変わらぬ吉瑞は
我が大勝の標しぞと
祝し給えば天が下
片もる月の賤がやに
糸取る卑の童子も
語り伝えて蒼鷹の
祥は天下の吉兆と
言ふかぬ者なかりけり
祝さぬ者こそなかりけり
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