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陸・海軍礼式歌
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作詞 菊間義清
作曲 山田源一郎

地の利占めたる要害も
東北男児に囲まれて
などか二夜と支うべき
やがて傾く歩月楼

ここを先途と敵兵は
城を固めて死を決し
銃砲弾丸蒔くごとく
間無く隙無く討ち出だす

煙の中を掻い潜り
手斧翳して進み行く
勝り劣らぬますらお
白坂・松倉両兵士

鎖して堅き楼門に
大喝一声振り上げて
扉の真中砕けよと
打ち込む斧の音凄く

飛び来る弾丸は白坂の
頭をはたと貫けり
また来る弾丸は松倉の
胸板深く劈けり

玉の緒絶えて倒れしも
血走る眼見開きて
斧は放たず握り締め
なおも楼門睨みたり

ああ勇ましき白坂や
勇士に恥じぬ働きぞ
ああ勇ましき松倉や
勇士に背かぬ討ち死にぞ

この勇ましき討ち死には
血潮に染まる斧の上の
朽ちせん世まで語り継ぎ
軍人亀鑑と仰がれん
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