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陸・海軍礼式歌
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作詞 清水みのる  
作曲 米山正夫

緑の森の彼方から陽気な歌が聞えます
あれは水車の回る音耳を澄ましてお聞きなさい
コトコト コットン コトコト コットン
ファミレドシドレミファ コトコト コットン
コトコト コットン 仕事に励みましょう
コトコト コットン コトコト コットン
いつの日か楽しい春がやって来る

雨の降る日も風の夜も森の水車は休みなく
粉挽臼の拍子取り愉快な唄を続けます
コトコト コットン コトコト コットン
ファミレドシドレミファ コトコト コットン
コトコト コットン 仕事に励みましょう
コトコト コットン コトコト コットン
いつの日か楽しい春がやって来る

もしもあなたが怠けたり遊んでいたくなったとき
森の水車の歌声を一人静かにお聞きなさい
コトコト コットン コトコト コットン
ファミレドシドレミファ コトコト コットン
コトコト コットン 仕事に励みましょう
コトコト コットン コトコト コットン
いつの日か楽しい春がやって来る
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作詞 南條歌美
作曲 島口駒夫

戦況ニュースを聞く毎に
ここにかしこに立てて行く
小さな紙の日の丸が
地図を彩る嬉しさよ

御旗の数が増す度に
伸びる亜細亜の共栄圏
怒涛を蹴って空越えて
良くぞ挙げたよこの戦果

掲げた地図を指差して
偲ぶ戦線その進軍
感謝の涙拭いつつ
締める銃後の白襷
作詞 北原白秋
作曲 陸軍軍楽隊

雲か山かと見渡して 
マレーは今ぞ十字星 
萬里の潮乗り越えて 
船は満ちたり輸送団 
怒濤の如き我が軍の 
進撃を見よ電撃を

巨砲要塞何ものぞ 
難攻不落何かある 
待て東洋のジブラルタル 
シンガポールの大崩壊 
怒濤の如き我が軍の 
進撃を見よ電撃を

敵の虚を衝く作戦の 
神速果敢誰か知る 
ああシンゴラにコタバルに
早くも輝く鉄兜 
怒濤の如き我が軍の 
進撃を見よ電撃を

浮沈戦艦屠り去る 
クワンタン沖の猛爆に 
相呼べば応え突破する 
泰と英との国境線 
怒濤の如き我が軍の 
進撃を見よ電撃を

げにやとどろと押下る 
三道にして驀進 
疾風木の葉まく如く 
奇襲強襲また夜襲 
怒濤の如き我が軍の 
進撃を見よ電撃を

象の足跡もとめては 
ジャングル深く這い潜り 
偽装の戦車休止して 
裸に啜る椰子の水
怒濤の如き我が軍の 
進撃を見よ電撃を

胸を没する湿地帯 
鰐棲む淵も何のその 
爆破の直ち架橋して 
泥と血に染む人柱 
怒濤の如き我が軍の 
進撃を見よ電撃を

君に捧ぐる一身は 
縦し瘴癘の鬼となれ 
などとは死なむ烈々と 
たぎる誠ぞ魂ぞ
怒濤の如き我が軍の 
進撃を見よ電撃を

弾に裂かるるゴム林の 
光といきれ時闌けて 
空覆すスコールの 
来らば来れ我往かむ 
怒濤の如き我が軍の 
進撃を見よ電撃を

続くトラック自転車隊 
包囲の網を圧しつつ 
海上起動波蹴って 
迂回打尽すクワランボー 
怒濤の如き我が軍の 
進撃を見よ電撃を

五旬これ唯南下して 
則ち長躯千余キロ 
担々たりやジョホールバル 
指呼に且見るコースウエー 
怒濤の如き我が軍の 
進撃を見よ電撃を

友の遺骨を犇と抱く 
ああ渡過戦の闇今宵 
鉄舟いくつ粛々と 
待つは緑の信号燈 
怒濤の如き我が軍の 
進撃を見よ電撃を

天に沖する黒煙 
又声ありやウビン島 
爆風荒び肉飛びて 
吼ゆる火砲の発射光 
怒濤の如き我が軍の 
進撃を見よ電撃を

予ねて期したる突撃に 
ブキテマ高地陷せよと 
猛攻死闘必中弾 
あがる凱歌もただ涙 
怒濤の如き我が軍の 
進撃を見よ電撃を

紀元の佳節いま遂に 
眼下に展くシンガポール 
暴戻彼の蟠る 
セレタの浮城将何処 
怒濤の如き我が軍の 
進撃を見よ電撃を

英の習伏前にして 
興りに興る共栄圏 
不動の基地を此処に据え 
雲に燦たり日章旗 
怒濤の如き我が軍の 
進撃を見よ電撃を

大き味矢の国生みや 
民十億の朝ぼらけ 
我が天皇のしろしめし 
いよお栄えある昭南島 
怒濤の如き我が軍の 
進撃を見よ電撃を
作詞 佐伯孝夫
作曲 清水保雄

いつか見たこの夢嬉しい夢
今日は迎えて楽し我等の街よ
花のマニラの街青空高く
喜びは胸に満ち苦し夜は明け行く
花のマニラの街とく走れ小馬車
深緑 鐘は鳴る新しき朝だ

いつか見たこの夢嬉しい夢
今日は迎えて楽し我等の街よ
楽しマニラの街莨の香り
南国の娘達健やかな黒髪
花のマニラの街若き日の歌に
建設の日は昇る輝ける朝だ

花のマニラの街青空高く
喜びは胸に満ち苦し夜は明け行く
花のマニラの街とく走れ小馬車
深緑鐘は鳴る新しき朝だ護れ太平洋
作詞 加藤芳雄
作曲 飯田三郎

三十二点の国民服に
胸のハンカチただ一点
どこへ行くにも立派なもんだ
年より点数五点上
無駄にゃすまいぞ点数点数
大事に使うも国の為

十六点の事務服着けて
持場で働きゃ身も締まる
家では二点のエプロン掛けて
せっせとお炊事拭き掃除
無駄にゃすまいぞ点数点数
大事に使うも国の為

股引八点腹掛け五点
印半纏十二点
二十五点で職場へ急ぐ
今日は棟上げ晴れた朝
無駄にゃすまいぞ点数点数
大事に使うも国の為

自分で仕立てたこのワンピース
四点きりより掛かりません
下着と靴下合わせて十点
十四点で颯爽と
無駄にゃすまいぞ点数点数
大事に使うも国の為

響くサイレン防空服は
二十四点湧く力
二点のゲートル足並み軽く
元気に伝令弾丸を込め
無駄にゃすまいぞ点数点数
大事に使うも国の為
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