皇国の星

作詞　門田ゆたか
作曲　陸奥明

一つ星二つ星
明日瞬く一つ星
皇国の勇士の額に光る
星も一つよあの星に
誓う心もまた一つ

一つ星二つ星
夕べ微笑む一つ星
花と散る気の夫の肩の
星も一つよあの星に
かけた心もまた一つ

一つ星二つ星
今宵輝く一つ星
窓に親子が仰いで祈る
星も一つよあの星に
願う心もまた一つ

元気で行こうよ

作詞　西條八十
作曲　古関祐而

肩を組み組み口笛吹けば
足も揃うよ気も揃う
元気で行こうよ人生は
いつも船出だ出発だ

伸びる木の芽を嵐が叩く
何の試練の通り雨
元気で行こうよ頑張って
越して越されぬ山は無い

昇る朝日に両の手振れば
燃えて滾るよ赤い血が
元気で行こうよ日本を
担うこの手だ若い手だ

花の維新だナチスの勝ちも
若い力があればこそ
元気で行こうよ日の丸の
旗で世界を埋めるまで

朗らかな上等兵

作詞　坂口淳
作曲　三界稔

国を出てから三年目
今じゃ支那語も上手いもの
宜撫工作買出しと
戦の暇には通訳で
上等兵大人忙しい

生まれ故郷は田舎でも
喉なら自慢の浪速節
蝉の合いの手聞きながら
青空天井の甕風呂で
得意の石松一唸り

家の黒馬めも大陸に
召されて来てると言う事だ
長い鼻面摺り寄せて
甘えるこいつを見る度に
元気な姿に逢いたいぞ

慰問袋のキャラメルで
せっかく仲良くなったのに
今日はいよいよ出発だ
父親達にもよろしくね
それでは子供さようなら

新家庭行進曲

作詞　清水操六
作曲　島田逸平

裏の家でもお隣さんも
可愛い泣き声子宝部隊
心も晴れ晴れ僕と妻
産めよ増やせよ
愉快じゃないか
明るい笑いがホラ込み上げた

庭に作ったジャガタラ芋も
今年ゃ当りだ子芋が増えた
数えて嬉しい僕と妻
産めよ増やせよ
愉快じゃないか
明るい笑いがホラ込み上げた

赤い産着にほろ蚊帳添えて
故郷の母から催促便り
読んでは見交わす僕と妻
産めよ増やせよ
愉快じゃないか
明るい笑いがホラ込み上げた

町で出逢うたお産婆さんに
ちょいと話すも楽しい気持ち
胸で指折る僕と妻
産めよ増やせよ
愉快じゃないか
明るい笑いがホラ込み上げた

歓喜の前進

作詞　若杉雄三郎
作曲　島口駒夫

緑の朝風溌剌と
我等の空は日本晴れ
若さは光だ感激だ
行け行けぐんと行け
風に翼をぐんと張って
歓喜の前進高らかに

明るい歌声こだまして
青春の意気紅と咲く
新たな時代だこれからだ
行け行けぐんと行け
風にこの胸ぐんと張って
歓喜の前進高らかに

雄叫ぶ黒潮何者ぞ
希望の眉に陽はうらら
今こそ船出だ黎明だ
行け行けぐんと行け
風に白帆をぐんと張って
歓喜の前進高らかに