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陸・海軍礼式歌
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作詞 加藤知多雄
作曲 古関祐而

露営の夢も秋草に
残して結ぶ鉄兜
幾山越えて討伐の
戦は続く今日もまた

集う隘路の民の群れ
歓声起こるこの時に
仇なす共匪絶ゆるまで
決意は固し殲滅の

ああ山上に日の丸を
翳す勇士の面映えて
今勝鬨の響く野に
夕陽は赤く燃え沈む

戦い止みし戦場に
斃れし戦友は幾たりぞ
野草の色も秋長けて
さすがに染みる虫の声

さもあらばあれ大君の
国に捧げしこの命
我等ますらお行く所
刃向う敵の影もなし
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農林省 制定

村は産土祖先が眠る
黄金花咲く尊い田畑
一穂一穂に心が籠もる
さあさ働け拝んで今日も
土に仕える鍬仕事

山は故郷笑顔を並べ
皆揃って育てる林
響く木魂に胸まで晴れる
さあさ働け鉈持つ腕も
国に捧げる力瘤

海は生え抜き鴎と共に
産湯浸かった緑の漁場
漕げばこの舟瀬に躍る
さあさ働け飛沫の中で
大漁大漁歌の声

国は海幸野山の幸
恵溢れる宝のお蔵
開けここから亜細亜が明ける
さあさ働け力を合わせ
日本背負った心意気
作詞 安孫子省三
作曲 古関祐而

坊やねんねん ねんねしな
ねんねのお夢に見る鳥は
遠い神代の金の鵄
ぴいひょろひょろろと
輪を描いて
夢のお空を飛びまする

坊やねんねん ねんねしな
ねんねのお夢に見る旗は
赤い日の丸 国の旗
ひらひらひららと
東風受けて 
夢のお里で鳴りまする

坊やねんねん ねんねしな
ねんねのお夢に見る花は
丸い月夜の桜花
ほのぼのほんのり紅染めて
夢のお庭に咲きまする
作詞 内田つとむ
作曲 上原げんと

雨は降る降る泥濘が
どこまで行ったら果てるやら
灯りも見えぬ闇の中
兵は行く行く黙々と

鉄の兜も濡れ果てて
雨が冷たく身に染みる
肩に食い込む背嚢にゃ
戦友の遺品も濡れている

一歩進めばまた滑る
せめて濡らすな銃だけは
重い泥靴踏みしめりゃ
しっかりしろと戦友が呼ぶ

煙草は無いかと聞く戦友に
渡す「誉」も濡れている
募る寒さに瞼を上げて
夜明けはまだかと仰ぐ空

続く泥濘夜の雨
戦友を労わり身を庇い
明日の決意を胸にして
兵は行く行く前線へ
作詞 武富邦茂
作曲 瀬戸口藤吉

海国日本躍進日本
無敵の朦艟勝利の翼
波を押さえて揺るぎは見せじ
興亜の光差し来る朝
見よますらおの眦高し
今こそ護れ生命線
断固と護れ太平洋

皇国日本躍進日本
天地に輝く御稜威の下に
狂瀾怒涛もものかわ進め
興亜の偉業担いて起てる
民一億の心は固し
今こそ護れ生命線
断固と護れ太平洋
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