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陸・海軍礼式歌
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銃を立て天幕を張りて背嚢が枕
外套被りてチョイトすやすやと
妻子に逢うたるヨッコリャ夢を見たエ
憎やまた撃ち出す敵の弾丸チョイチョイ

所変わりゃ達磨ざる蕎麦草餅蛍
振るも靡くもチョイト金次第
色と欲とのヨッコリャこの娑婆でエ
どこのまた間抜けが廃娼論チョイチョイ

お互いに年に不足は少しも無いが
カカアの無いのがチョイト不足
なんぼ見ぬ振りヨッコリャしていてもエ
辛や目に付く緋縮緬チョイチョイ

神様も勝手な願いに呆れてござる
火難盗難チョイト病難や
死んでも命のチョイトあるようにとエ
投げるお賽銭がまたたった五厘チョイチョイ
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作詞 添田唖蝉坊  
作曲 神長瞭月

青島良いとこと誰が言うた
後ろ禿げ山前は海
尾のない狐が出るそうな
僕も二三度騙された
ナッチョラン ナッチョラン

命捧げて居りながら
弾丸がドンと来りゃ一寸屈む
卑怯で屈むじゃ無いけれど
青島取らずに死なれよか
ナッチョラン ナッチョラン

下士官の側行きやメンコ臭い
伍長勤務は生意気で
粋な上等兵にや金が無い
可愛い新兵さんにや暇が無い
ナッチョラン ナッチョラン

大黒帽子にペンダント
子供の涎かけあべこべに
風呂敷畳んで襟飾り
粋で無邪気な水兵さん
ナッチョラン ナッチョラン

馬上豊かに我輩が
並ぶ將兵見下ろして
風にはためく連隊旗
クシャミ一つで目が覚めた
ナッチョラン ナッチョラン

私のスーチャン水兵さん
十七八から志願して
満期になるのが二十五六
男盛りは波の上
ナッチョラン ナッチョラン

親も妻子も振り捨てて
私ゃ兵士になりました
泣き泣き三年勤め上げ
帰りや我が家に雨が漏る
ナッチョラン ナッチョラン

青島の山から見下ろして
彼の海越ゆれば我が日本
さぞや凱旋待つであろ
僕は青島の守備である
ナッチョラン ナッチョラン
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