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陸・海軍礼式歌
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作詞 小野金次郎
作曲 佐々木俊一

鞭声粛々夜河を
渡る愛馬と二人連れ
人目隠れて行くけれど
今宵忍ぶは伊達じゃない

月落ち鳥鳴いて霜天に
満つる今宵の物案じ
さぞや貴方も今頃は
一人夜寒の歩哨線

山川草木転た荒涼
夕陽に虫の声
貴方のお跡はこの坊や
今日も元気な鉄兜
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作詞 佐藤惣之助
作曲 古賀政男

青い屋根金の屋根
夢のお城に三日月が
ほんのりとかかる頃
赤い揺り籠揺れて
いつかアカシアの花のよに
ねんねする子は楽しかろ

合歓の花眠る花
長い睫が良く似てる
まだ若いお母さん
青いランプが揺れて
古い都の花の歌
聞いて寝る子は嬉しかろ

愛の窓夜の窓
遠い砂漠の旅を行く
懐かしいお父さん
星の光も揺れて
泣いて数える鐘の音に
ねんねする子は愛しかろ
作詞 野村俊夫
作曲 加賀谷伸

船は行く行く灯火揺れる
月に西湖の波の上
誰に聞かそか私の胡弓
せめて届けよあの船に

夢を偲べば花散る木陰
咽ぶ今宵の歌の節
聞いてくれるか私の胡弓
肩にほろほろ散る花が

月の西湖の灯火一つ
どこへ行くやら帰るやら
風よ運べよ私の胡弓
船で櫓櫂を取る人に
作詞 西條八十
作曲 伊藤宣二

君知るや乙女の祈りを
紫暮れ行く夕べの丘の
花の香りに雲雀の唄に
祈る言葉の切なきを

君知るや乙女の祈りを
牧場の羊も鈴音軽く
急ぐ家路の灯点し頃に
哀れ佇むその影を

君知るや乙女の祈りを
想いは溢れて流るる涙
照らす優しのマリアの星に
かけし願いをこの胸を
作詞 サトウハチロー
作曲 加賀谷伸

寝たか妹よ父母よ
淡い吐息に夜の風
ロシア更沙の壁掛けに
囁く小唄古時計

友を呼んでた口笛も
いつか消え行き白い月
誰が置いたか窓辺には
クラブのクイーン泣き黒子

更けて呟くサモワールに
そぞろ恋しい幼き日
思い乱れる我が胸に
流れて悲しバラライカ
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