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陸・海軍礼式歌
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作詞 清水みのる
作曲 中山正

上陸一歩今更に
瞼に沁みる思い出の
霧の波止場が懐かしい
まして故郷の港町

忘れてなろか忘らりょか
離れて遠く船出して
君と別れたあの夜の
堅い誓いの一言は

変わらぬ君の純情に
男になれたこの僕だ
やがて二人で大陸に
春を迎える日も近い
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作詞 伊藤静馬
作曲 宮脇春夫

虞美人草の乱れ咲く
街に未練は無けれども
心弱くもまた緩む
手綱引き締め別れを惜しみゃ
駒は嘶く朝風に

赤い花咲く町外れ
幼数え子佇みて
先生帰りいつの日と
声を揃えて別れを惜しむ
可愛い宣撫の花蕾

後ろ髪引く幼子の
切な真心身に沁みて
差し出す赤い一輪に
馬上豊かに別れを惜しみゃ
泣いて唱うか君が代を

昨日チョークを握る手に
今日前進の剣を執る
明け行く祖国その肩に
しっかり背負えと別れを惜しみゃ
駒の足掻きに花が散る
作詞 時雨音羽
作曲 佐藤長助

祖国の歌も高らかに
山なす怒涛乗り越えて
南を目指す若人の
血潮は躍る太平洋
いざ行けいざ行け南は招く

今こそ巡る新しき
世界の夜明け仰ぎつつ
決意を翳す日の丸の
旗に明るい南風
いざ行けいざ行け南は招く

男の夢を南海の
月と砕けよ珊瑚礁
いつかは実となるパパヤの
幹で日の丸揺れている
いざ行けいざ行け南は招く

瞳を注げ南方へ
輝き渡る日本の
未来は彼方あの南
黒潮高く我を呼ぶ
いざ行けいざ行け南は招く
作詞 大高ひさを
作曲 田村しげる

綿の花蔭淡く月が匂う頃は
パゴタ祭りの太鼓が響くよ
ムーム旅の心に優しく
踊る少女の瞳よ夢見る瞳よ
ああタイの夜

甘いマンゴを摘んで象が通る町に
今宵一夜は楽しく眠ろよ
ムーム赤い焚き火を囲んで
歌を歌えば更け行く仄かに更け行く
ああタイの夜

夜の帳は青く光る湖の畔に
一人思えば遥かな故郷
ムーム仰ぐ夜空にきらめく
南十字の星影夢見る星影
ああタイの夜
作詞 萩原四郎
作曲 鈴木哲夫

窓に揺れてる海棠の
香りに偲ぶ幼顔
あの花挿したその髪の
お下げリボンが懐かしや

霧に濡れてる黄昏の
都に捨てた夢の数
故郷遠しほろほろと
巡る二十歳の春は行く

風に囁け鈴懸の
並木の街を一人行く
昔の歌わ忘れねど
誰にいつの日聞かすやら
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