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陸・海軍礼式歌
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作詞 若杉雄三郎
作曲 東辰三

月が昇ればランタン消して
暗いデッキで胡弓を鳴らす
若い身空をジャンクで暮らしゃ
更けた夜風が身に沁むる

夜風潮風寂しかないが
花の都のニャンニャン祭り
行って戻らぬあの娘を思や
待ちの灯影も懐かしや

愛しあの娘が残した歌に
燃えるこの身が侘しいとても
男心が何泣くものか
泣くは胡弓の音ばかり
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作詞 島田磐也
作曲 大久保徳二郎

エルムの花散れど
見果てぬ夢の古巣
二人のキタイスカヤ
思い出抱いて別れる
今宵君よ泣くな
また逢う日までハルピンよ
忘れぬ愛の誓い
キャバレーの青い月に

涙の露秘めて
夜空に仰ぐ星よ
僕等のスウベニール
心に響くは鐘の音
さらば今宵限り
漣揺れる松花江よ
また来る春の日まで
歌えよ愛の調べ
作詞 佐藤惣之助
作曲古賀政男

戦い勝って戦場の
草踏みしだき帰る道
ああ足元に見つけたる
友が血染めの戦闘帽

思わずはっと拾い上げ
両手にしっかり抱き締めて
貴様一人を死なせぬぞ
明日には必ず俺もやる

流れる涙血と燃えて
指で数える弾丸の痕
一二三つ四つ六つ七つ
御覧下さい部隊長

万一国に帰る時
君の妹や母さんに
今日の激戦話したら
嬉し涙で誉めるだろ

ああ戦友よ眠れかし
ここに屍は埋むとも
日本男児の誠心は
これぞ血染めの戦闘帽
作詞 吉川静夫
作曲 佐藤長助

胸に日の丸抱き締めて
熱い感謝の万歳を
叫んで送る兵隊さん
ああ我等は軍都の乙女

国の御為に戦線へ
門出なされるその勇士
ただ有難う兵隊さん
ああ我等は軍都の乙女

朝な夕なの御奮闘
遠いあの空偲びつつ
お祈りします兵隊さん
ああ我等は軍都の乙女

乙女心に胸迫り
慣れた軍歌も途切れがち
涙で送る兵隊さん
ああ我等は軍都の乙女
作詞 石松秋二
作曲 能代八郎

大陸を西へ東へ十余年
月日重ねて流離えど
忘れられない日本よ
どこで吹くやら祖国の喇叭
浮かぶ涙に聞き惚れる

故郷の父と母との面影も
忘れがちなるこの頃を
忘れられない日本よ
指で日の丸氷に描いて
浮かぶ涙に伏し拝む

日本の俺も男だこの度の
戦大事と聞かされて
君に忠義の血が躍る
海を隔てて千里の果てに
大和魂が泣いとるぞ
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