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陸・海軍礼式歌
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作詞 田村和夫
作曲 細川潤一

祖国を離れて松花江越えて
遠くお嫁に来た頃は
赤い夕陽の荒野の丘に
匪賊が時々出ましたよ

雪の降る夜はペチカを囲み
針を持つ手に花咲かす
お国自慢や未来の夢は
聞かせてあげたい事ばかり

父さん母さん達者でいてと
祈る私は土の妻
骨を北満広野の果てに
埋める覚悟も出来ました
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作詞 佐伯孝夫
作曲 佐々木俊一

哨舎の屋根から月が出た
干した軍服夜風に揺らぐ
戦友も起きてか煙草が匂う
誰が歌うかおけさ節

故郷で見た月支那で見る
同じ月でも戦場の月は
涙滲むよ男が泣ける
まして血飛沫浴びた夜は

届いた届いた待っていた
今年生まれた坊やの写真
俺に似てるぞ可愛ゆてならぬ
月にねんねこ子守唄

楊柳隠れの壊れ窓
すだく虫の音夜風が沁みる
街のクーニャン胡弓が遠い
眠る兵舎の月明かり
作詞 若杉雄三郎
作曲 山田栄一

熱い思いを振り捨てて
今日も越え行く国境
空にはためく日の丸よ
男涙に胸迫る

意地が廃れば闇の世の
何で曲げらりょこの意気地
強い男の行く道は
かけた命がただ一つ

燃えて行く身は一筋に
遥か輝く月の道
たとえ他国の月だとて
照らす誠に何変わろ
作詞 古谷玲児
作曲 佐藤長助

舗道に並木の路に
響く万歳轟く軍歌
今日も湧き立つ旗の波
東京嬉しや軍歌の都

ラジオ聴いても映画を見ても
楽し勇まし軍歌の調べ
胸はときめく血は躍る
東京嬉しや軍歌の都

街に工場にオフィスの窓に
心朗らな愛国軍歌
響け戦地の空までも
東京嬉しや軍歌の都
作詞 佐藤惣之助
作曲 島田逸平

走れ黄包車燕のように
行くよ上海南京路
紅と緑の明るい店舗に
白いアカシアの花も散るよ

角のデパート芝居の胡弓
若い奥様は誰と行く
ちょっと待ってと花束買えば
新聞売る子が飛んで来る

夢の並木路フランス租界
揺られ揺られてすれ違う
あの娘ナチスかファッション娘
碧い眼が忘られぬ

走れ黄包車まだ日が暮れぬ
北は緑の新市街
インターナショナル虹口架けて
やがて平和の灯が点る
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