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陸・海軍礼式歌
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作詞 関沢潤一郎
作曲 下村信夫

父さん居なくもねえ坊や
ねんねするのよねんねしな
青い真菰のその蔭で
小鳥もすやすやねんねする

筑波のお山に雲が出て
風がさやさや吹く頃は
利根の河原のお月様
坊やの夢路も照らすでしょう

良い子だ良い子だねんねしな
ねんねしたなら寝たならば
遠い戦地の父さんも
夢で来る来る逢いに来る
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作詞 南條歌美
作曲 斉藤潔

今朝の別れに日の丸振った
軍港の蔭に来て見れば
軍艦は見えねど夕凪の
沖に鳴く鳴く磯千鳥

君は勇まし海軍士官
軍艦マーチに送られて
一度軍港出たからは
散るも匂うも波の上

波涛千里が生命線よ
どこの沖で散ろうとて
私ゃ士官の妻じゃもの
千鳥鳴いても泣きはせぬ
作詞 宮本旅人
作曲 鈴木哲夫

黄塵渦巻く荒野路を
ひねもす続く強行軍
暫し木陰で休憩に
愛馬と分けて飲む
ああ一杯の水よ水

激戦数刻ますらおが
玉なす汗を流しつつ
谷の流れに口寄せて
両手でぐっと掬い飲む
ああ一杯の水よ水

弾丸に倒れし戦友を
しっかりせよと抱き起こし
口に水筒傾けて
今際の際に含ませる
ああ一杯の水よ水

水飲み干して目を開けて
にっこり笑うた戦友が
天皇陛下万歳と
一声遂に息絶えし
ああ一杯の水よ水
ああ一杯の水よ水
作詞 歩川理佐久
作曲 明本京静

富士に別れて感激の
涙で発ったつわものが
打ち振る旗や万歳に
応えて行ったあの笑顔
礼の言葉が言えなんだ

初の便りは上海の
服まで汗の夏の夜
敵前間近戦友と
弾雨を浴びて塹壕に
寝たる上陸第一歩

薫る橘我が部隊
南京抜けば漢口と
日の丸高く泣きながら
振ったと聞いたあの朝は
富士もにっこり笑ったぞ

ニュース映画に新聞に
ラジオに胸をときめかし
感謝に咽ぶ目の先に
達者な顔が勇ましく
越える山河よ幾山河

さぞや辛かろ泥の水
大陸青くお茶の木も
すくすく伸びるその日まで
銃後も皆白襷
君を偲んでやっとるぞ
作詞 大木惇夫
作曲 倉若晴夫

城跡に若草萌えて
心にも花は開くよ
ああ春だ泣くなクーニャン
青空に陽は微笑むよ

日の御旗輝くところ
僕達の平和は来るよ
ああ春だ泣くなクーニャン
行け行けよそして歌えよ

冬閉ざす氷は割れて
生き返る黄河の叫び
ああ春だ泣くなクーニャン
楊柳の緑煙るよ
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