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陸・海軍礼式歌
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作詞 石松秋二
作曲 佐渡暁夫

吹雪を衝いて暗闇に
炎の一閃銃声ぞ
すわ敵襲よ応戦と
班長既に刀抜く

無念や我等特務兵
轡執る身に銃は無し
逆手に握る腰の剣
それ突っ込めと進撃す

獅子奮迅と戦えど
味方五人の白兵戦
雄叫び挙げて血達磨に
紅染むる雪の原

満身創痍我もまた
力尽き果て呆然と
愛馬と共に倒れつつ
大君万歳も口の中

ああそれからの幾時間
生死の巷彷徨えど
武運拙や死にもせず
ふと蘇える朝ぼらけ

班長殿よ戦友よ
呼べど帰らぬ悲しさに
主無き愛馬引き寄せつ
声忍ばせて男泣き
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作詞 宮本旅人
作曲 島田逸平

街の並木に霧は流れて
仄かに月の昇る頃
パレホの花は開くのよ
クーニャンの
瞳のように開くのよ

海の彼方に船は去り行き
港の明かりの点る頃
パレホの花は香るのよ
クーニャンの
吐息のように香るのよ

窓の明かりも霧に薄れて
静かの夜の更ける頃
パレホの花は萎むのよ
クーニャンの
涙に濡れて萎むのよ
作詞 三木露風
作曲 斉藤桂三

故郷の小野の木立に
笛の音の潤む月夜や

少女子は熱き心に
そをば聞き涙流しき

十年経ぬ同じ心に
君泣くや母となりても
作詞 久保田わかえ
作曲 古関祐而

昨日貴方が戦火の中に
植えた若木の桜花
今日は蕾もふっくら咲いて
やがて楽しい春が来る
花の亜細亜に春が来る

銃だ火花だ鉋だ槌だ
長期建設その意気だ
皆揃って踏ん張れ築け
桧舞台の晴れ姿
飾る世紀の晴れ姿

花の振袖モンペに代えて
大和撫子大陸へ
緑燃え立つ高梁畑
姉が結んだ新家庭
土の戦士の新家庭

戦地想えば健気な弟
負けちゃなるまい力瘤
麦の穂波に銃後の妻の
美談嬉しい里景色
日本嬉しい里景色

熱い血潮で一億人が
堅く握った手の力
亜細亜明るく日の丸靡き
進む大陸陽が躍る
無敵日本陽が踊る
作詞 藤沢雅夫
作曲 北村輝

希望に燃えて東雲が
さっと射る矢の黄金色
微笑む大地踏み締めて
挙げた諸手の力瘤

銃後の妻も妹も
きりりと掛けた総襷
長期覚悟の眉強く
奮う利鎌に陽は躍る

吼えるサイレン飛ぶ火花
滾る坩堝に身も魂も
四億の民と溶け合って
鍛え出すのだ新亜細亜

花嫁部隊大陸へ
今日も船出の汽笛の音
女ながらも建設の
意気に波打つ黒い髪

神代ながらの白絹に
燃ゆる至誠を染め抜いた
御旗よ高くひるがえれ
若い日本の東雲に
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