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陸・海軍礼式歌
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作詞 佐藤惣之助
作曲 細川潤一

今朝から続く激戦に
いよいよ迫る敵の陣
さらば一挙に破らんと
闇の流れを押し渡り
征くぞ熱血決死隊

敵前渡河に良く慣れし
愛馬よまたも頼むぞと
星も輝く銃剣に
弾丸の流れを突き進む
男命か血飛沫か

ああ暁の風絶えて
勝鬨高く挙げながら
岸の木立に感激の
燃ゆる日の丸打ち仰ぐ
見よや尽忠決死隊
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作詞 堤一郎
作曲 草笛道夫

吹雪を衝いて幾月ぞ
嬉しや戦地に春が来て
ちらほら咲いた草の花
故郷の山河が懐かしや

その後はお便りしませぬが
父さん御機嫌いかがです
僕等もますます元気にて
長江遥かに来ましたよ

昨日塹壕の転寝に
母さん夢を見ましたよ
持病の腰も治ったと
さすがに嬉しい春の夜

弟よ妹よ達者でか
チャルメラ鳴らす支那の子と
昨日も一日遊んだが
やはり子供は可愛いね

真心込もった毛のジャケット
お蔭で風邪もひかなんだ
遥かな妻よ有難う
僕等は元気で進軍だ
作詞 若杉雄三郎
作曲 中山晋平

立てて嬉しや
立てて嬉しや日本の旗は
赤く咲く大和心の
おらが日本の旗印
振れ振れ日の御旗
空高く溌剌と

昇る朝日に
昇る朝日に輝く勲よ
日の丸の旗が靡けば
東洋平和の春が来る
振れ振れ日の御旗
空高く溌剌と

立てておくれよ
立てておくれよ国へは手柄を
桜咲く軒にゃ日の丸
燃ゆる心を高らかと
振れ振れ日の御旗
空高く溌剌と

おらが日本は
おらが日本は夜も日も伸びる
ひるがえる旗は日の丸
吹くは神風天津風
振れ振れ日の御旗
空高く溌剌と
作詞 小立野遥
作曲 大村能章

往けよ君
支那や満州は隣じゃないか
チンギスハンの夢の跡
崑崙山の朝風に
駱駝縦隊日の御旗

小夜更けて
武漢に狭霧漂えば
背嚢枕に夢覚めて
秋深み行く中原に
今宵も妻恋う鹿の声

夜毎見る
夢にそなたの言の葉は
妻子思うな病すな
雄々し手柄を一筋に
忘れしゃんすな旗の波

戦争に
死んで帰るは男の花よ
なまじ病の床に寝て
なんで死に花咲かさりょか
明日の攻撃待ち遠しや
作詞 熱田房夫
作曲 細川潤一

国を出た時上等兵
今じゃ見てくれ伍長殿
初めて付いた金筋を
撫でて妹に見せたいな

いつも余興のその時は
一番乗りだと踊り出す
月の良い夜は戦友に
歌って聞かせるおはら節

転戦一年数ヶ月
覚えた支那語で街の子と
語れば嬉しや懐かしや
故郷の弟が偲ばれる

昨日小癪な敵軍の
撃った煙のその中に
白い蝶々が飛んでいた
笑え二度目の春が来た
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