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陸・海軍礼式歌
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作詞 宮城勝夫
作曲 長津義司

街から街のキャバレーに
酔って踊って流れ行く
涙忘れた女でも
熱い祖国の血が燃える

夜霧に濡れたランタンの
影に偲ぶも恋じゃない
御国の為なら身を捨てる
女心を誰が知ろ

異国に咲いた撫子の
花に散るやらこの命
胸に拳銃を抱き締めて
恋し祖国の夢に泣く
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作詞 上政治
作曲 秩父重剛

行ったよ戦に俺がの倅
鍬を鉄砲に持ち替えて
どんと征け征けでかした倅
さあさ畑は俺が打つ

晴れの出征元気で貴方
後に心を残さずに
どんとお出でよ勇んでお出で
さあさ舅は私が見る

今日の灯りは一入燃える
さては倅の手柄だろ
どんとやれやれでかした倅
さあさ今夜は夢で逢お

心ばかりの赤飯炊いて
祈りますぞえ勝ち戦
どんとおやりよ御国の為に
さあさ私も襷掛け
作詞 時雨音羽
作曲 田村しげる

揺れるランタンちらちらと
遠く消え行く霧の中
歌も悲しい上海を
今宵見捨てて行く人よ

流れの身にも懐かしい
同じ故郷の国訛り
着ている服がチャイナでも
胸にゃ祖国の血が滾る

捨てたパレポの花一つ
萎れて悲し街の角
泣けて来るよな河の岸
霧は晴れても晴れぬ胸
作詞 久保田宵二
作曲 竹岡信幸

暁寒き吹雪を衝いて
進み行く斥候兵
注ぐ弾雨も何のその
重き使命に血潮は燃えて
敵状探る頼もしさ

影忍ばせて名を呼び交わし
進み行く斥候兵
任務果たさで置くべきと
矢玉交じりの嵐の中を
敵状探る頼もしさ

倒れし戦友を腕に抱き
進み行く斥候兵
傷は浅いぞしっかりと
励み励まし前線近く
敵状探る頼もしさ

世界の果てに輝き渡る
勇ましの斥候兵
かくてぞ常に堂々と
御旗掲げて我が行くところ
勝鬨高く天を衝く
作詞 宮本吉次
作曲 鳴瀬純平

波にいざよう月寒く
人馬は濡れて声も無し
ただ粛々と影黒く
渡る深夜の永定河

ああ濁流の果て遠く
険河をはるか後に見て
歩武堂々と進み行く
我が精鋭の意気高し

ここ北支那の秋深く
末枯れし虫の声哀し
野は猩々と霜枯れて
吹き巻く風の身にぞ沁む

激戦いよいよ迫りつつ
敵陣近く分け行けば
夜は仄々と明け染めて
なりを潜めし暁の空
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