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陸・海軍礼式歌
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作詞 松坂直美
作曲 田村しげる

愛しお方は北満警備
鉄の兜に銃執りて
守る御国の防衛線
トコサッサノ生命線

今日も吹雪か満州の空は
さぞや寒かろ冷たかろ
それも御国の為じゃもの
トコサッサノ為じゃもの

父母もまめなら坊やも元気
心おきなく君の為
立てる功の便り待つ
トコサッサの便り待つ
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作詞 佐藤惣之助
作曲 田村しげる

船は行く行く白波の
月のデッキの潮風に
胸の炎の消ゆるまで
語り明かした君と我
ああ懐かしの上海航路

遠い故郷の思い出も
語り尽くしてその後は
なぜに捨てたか散らしたか
白い涙のリラの花
ああ懐かしの上海航路

紅い灯の点く四馬路の
角で逢うたり別れたり
若い命のある限り
踊り明かした君と我
ああ懐かしの上海航路
作詞 山岡幸村
作曲 鈴木哲夫

荒れる吹雪の興安嶺を
越えりゃ冷たい他国の空よ
橇を早めて広野を行けど
目指す街の灯まだ遠い

仰ぐ雪空胡沙吹く夜風
夢に愛しの面影抱いて
想い遥々胡弓を弾けば
熱い血潮は胸に湧く

黒馬は嘶く吹雪は募る
せめてあの娘の住む酒場まで
心一筋鞭振り上げりゃ
捌く手綱もままならぬ
作詞 池沢楽居・藤田まさと
作曲 大村能章

慰問袋に優しい手紙
今は満州も菊の盛り
花に劣らぬ手柄を立てて
帰ります日を神頼み

慰問袋の取り持つ縁で
今日も書きます故郷の便り
恋じゃなけれど真心の印
庭の小菊も送りましょ

慰問袋が度重なれば
清き心に楽しい希望
晴れて凱旋なされた時は
お礼言いましょ菊の花
作詞 佐藤惣之助
作曲 山田栄一

去年故郷で見た月を
今宵広野の空で見る
我等男児の心境は
晴れて輝く月に問え

腰の軍刀引き締めて
月を遥かに何を見る
風も寂しき国境の
暗い彼方の雲を見る

今や明け月こうこうと
ただ一点の曇り無く
守備は堂々備わりて
天は晴れたり大満州
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