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陸・海軍礼式歌
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作詞 久保田宵二
作曲 江口夜詩

荒野の果てに日は落ちて
遥か瞬く一つ星
故郷捨てた旅ゆえに
愛しの黒馬よ寂しかろ

七つの丘も越えたれど
湖の畔も彷徨えど
朝霧夜霧暮れの鐘
優しきものは風ばかり

夕陽は落ちて黄昏を
今日もとぼとぼ旅鴉
恋しき君よ思い出よ
いつの日幸は巡るやら

名も無き花も青春を知り
山の小鳥も歌を知る
何ゆえ悲し人の子は
荒野の果ての夢を見る

休め黒馬よ今暫し
月が出たとて匂うとて
恋しの人が待つじゃなし
頼むはせめてそち一人
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作詞 山田としお
作曲 松浦蒲田音楽部

額に汗して荒野を拓く
僕の手君の手皆日本の手
きりり草鞋に黒土踏んで
日の出燃え立つ丘に出て

若木に冷たい嵐はあれど
枯らしてならない心の清水
肩に担うた御国の行く手
尊い使命を輝かせ

希望の朝風木魂に響く
あの声この声少年の意気
誠一途を喇叭に鳴らせ
いやさか日本と吹き鳴らせ
作詞 佐藤惣之助
作曲 大村能章

燃えて火となれ男児の心
波に桜の咲く島は
薩摩隼人の意気で立つ
そうれよかよか

弾丸は尽きても負けたじゃないぞ
俺は泣かねど降る雨に
馬が斃れて泣いている
そうれよかよか

雲は遥かよ包囲を破れ
折れた刀を杖として
ならば故郷の山の上
そうれよかよか

裂ける兵児帯きりりと締めて
たとえ最後の一人まで
花と散れ散れ美少年
そうれよかよか
作詞 長田幹彦
作曲 鈴木静一

目出度目出度の進水式よ
海の護りがまた増えたまた増えた
大きな国柱

御稜威畏し太平洋
波に日の出の軍艦旗軍艦旗
大きな国柱

時は非常時躍進日本
曳けよ皇国の力綱力綱
大きな国柱
作詞 長田幹彦
作曲 三宅幹夫

勇んで戦に行く人に
涙は不吉と堪えても
聞き分け無いは女気の
袂で隠す忍び泣き

命捧げた主じゃもの
その身は藻屑となるとても
勲は高し三笠艦
マストに揚がる信号旗

皇国の興廃この一戦にあり
各員一層奮励努力せよ

敵艦撃滅大勝利
栄ゆる皇国の人柱
数えて遠き幾年の
面影夢に思い出す
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