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陸・海軍礼式歌
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作詞 佐々木信綱
作曲 奥好義

険しき谷も踏みさくみ
鋭き川も打ち渡り
敵地に深く分け入りて
我等は兵糧を運ぶなり

砲の轟き鬨の声
腰の剣は音立てて
胸の血潮は燃ゆれども
我等は車を進むなり

嵐は強く雨荒び
行く手は遠く日は暮れぬ
宿らん陰も無き野辺を
我等はなおも進むなり

人は休みてある頃も
我等は常に勤むなり
人は臥所にある頃も
我等は兵糧を領つなり

朝餉の飯を明けぬ間に
かしこにここに配りつつ
炊ぐ器を馬に乗せ
出で立つ時も夜は暗し

東に西に行き巡り
道無き道を踏み分けて
眠らぬ夜半は続けども
疲れ休むる暇も無し

我等の業は苦しきも
塵より軽き身一つを
皇国と君に捧げつつ
重き輜重を担うなり

黄金も溶くる夏の日に
垢付く顔を照らされて
手足も凍る雪の夜に
破れし衣を晒すなり

死するに勝る苦しみも
人には知られぬ働きも
我等はいかで託つべき
我等はいかで厭うべき

大君の為国の為
我等は勤め尽くさんと
華やかならぬ我が業を
我等は勇みて勤むなり
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作詞 坂正臣
作曲 山田源一郎

さほどに広き支那の国
勇士も数多あるらんを
征する毎に撃ち破る
我が軍隊の雄々しさよ

春まだ浅き三月の
四日の朝の雪の中
市街の民の家に拠り
彼等は我を狙いけり

敵と味方地を替えば
進むに難き地理なれど
勇気に富める我が兵は
屍の山を越えて行く

山砲野砲雷か
地震か獅子の吼ゆるかと
魂消えて耳もしい
恐ろしなどは愚かなり

日の目を覆う草むらは
我が榴弾の拓くなり
並木の柳煙れるは
彼等が弾丸の名残なり

夜昼かけし激戦に
全く敵は打ち負けて
逃がるるあれば降るあり
牛荘我に属しけり
作詞 大和田建樹
作曲 瀬戸口藤吉

要害無比の威海衛
あらゆる防御を施して
残れる堅艦潜めつつ
敵は必死と守るなり
討ち入りこれを沈めずば
再び生きて帰らじと
将士等しく誓いたる
勇敢決死の我が艦隊

如月四月の月落ちて
冬の夜暗き海の上
星影頼りに辿り行く
身は忠君の他ぞ無き
肌を劈く寒風に
凍る手足もものかわと
辛くも防材乗り越えて
虎穴の中に忍び入る

敵の哨艇逸早く
右に左に現れて
合図の火筒を打ち上げつ
砲台諸共防戦す
電光一閃また一閃
飛び来る弾丸は雨霰
一艇沈み他の艇も
舷破れ舳砕く

されど屈せぬ艦隊は
闇の中をばここかしこ
探り求めて漸くに
敵艦近く肉薄す
我後れじと各艇の
交々放つ水雷は
狙い違わず命中し
水煙さっと立ち上る

かくと見置きて静々と
港の外に乗り出せば
仄々明くる暁の
空に朝日の影紅し
二夜に渡る襲撃に
敵は定遠始めとし
数多の艦を沈められ
英気全く消え失せぬ

進退ここに窮まりて
提督ついに降を乞い
討ち漏らされし艦共に
要塞我が手に帰しにけり
あな勇ましき艦隊の
その振る舞いや勲しや
海戦史上芳しく
桜と香らん万世に
作詞 旗野十一邸
作曲 鈴木米次郎

天時か地利かはた人和
その意に叶う日の本の
勇将の略は古今無く
目指すはいずれ旅順口
渤海呼吸の咽喉口
敵の勝敗ここにあり
守る敵将黄姜程
彼も必死の二万余騎

十一月の二十一
日の出に進む我が兵は
勢い込めし第二軍
首将は山地師団長
向かう敵兵蹴散らして
奪う白玉黄金の
山に燦然たるは
世界輝く日の御旗
作詞 鳥山啓
作曲 山田源一郎

太孤の沖には雷どよむ
海洋島にぞ群雲起こる
群雲起こるは火薬の煙
雷どよむは弾撃つ響き

弾撃つ響きも今撃ち絶えぬ
火薬の煙の晴れ行く後に
黄竜の旗影皆消え果てて
朝日の標章は海上照らす

そもそもこの日の大戦争は
トラファルガーなる昔の戦
クリミア当時の戦いとても
三舎を裂くべき愉快の勝利

ああ我が海軍栄誉は高し
ああ我が皇国威光は照れり
黄海褪すともその名は褪せじ
黄海枯るともその名は枯れじ
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