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陸・海軍礼式歌
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作詞 島田磐也
作曲 細川潤一

ああ南海を轟かし
凱歌は高く挙がりたり
暮れるに早きソロモンの
落陽花と散る夕べ

夕闇衝きて迫り来る
米艦隊の北上に
なんじょうその機
逃がすべき
血煙上げる時ぞ今

ブーゲンビルの沖目指し
愛機を駆ってまっしぐら
しっかと握る操縦桿
勇士の意気は天を衝く

戦艦空母輸送船
忽ち屠る
海の底
敵機は燃えて数知れず
炎は天を焦がしたり

決戦に明け決戦に
暮れ行く南太平洋
讃えて仰げ我が翼
ブーゲンビルの航空戦
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作詞 尾崎喜八
作曲 信時潔

天津日の光と仰ぐ大詔
押し戴いて一億が
手に手を取って感激の
涙と共に必勝を
誓ったこの日忘れまい

暁の太平洋の西東
御言に勇むますらおが
万里の怒涛蹴散らして
電光石火敵肝を
奪ったこの日忘れまい

国挙る力を合わせこの戦
戦い抜くと一億が
命も家も何のその
鉄をも溶かす真心を
燃やしたこの日忘れまい

八の紘一の宇と睦み合い
東亜の民の十億が
共栄楽土謳歌する
世を築こうと我等皆
誓ったこの日忘れまい
作詞 深澤健三
作曲 大村能章

ああ南海に日は暮れて
月明淡き波の面
還らぬ戦友を待ち侘びて
甲板に白き人の影

敵爆撃の命を受け
母艦を後に颯爽と
大空高く飛び行きし
我が艦上機還り来ず

無電も既に応答無く
頼みの綱は絶えたれど
一縷の希望胸に抱き
黙々睨む夜の空

ああ満天に冴え渡る
輝く星座仰ぐ時
想いは遥か戦友の
身よ安かれと祈るのみ

焦慮の中に夜も更けて
眠りもやらず待つ耳に
微かに響く爆音が
おお懐かしき我が愛機

思わず叫ぶ万歳の
歓呼の中を悠々と
手柄を乗せて今還る
ああ艦上機恙無し
作詞 田村和夫
作曲 多紀英二

男なりゃこそ海を越え
渡る希望の新天地
広い亜細亜の大陸で
花と咲くのだ二人して

俺は銃執るつわものよ
燃える砲火に身を晒し
草を枕の幾百里
今じゃ北支の雪の中

僕は兄さん満州の
赤い夕陽の空の果て
握るこの鍬伊達じゃない
拓く皇国の生命線

弟頼むぞ二人して
築く平和の理想郷
故郷に残した母さんに
一目見せたい晴れ姿

銃を執るのも鍬取るも
共に変わらぬ忠義ぞと
母さん言われたあの言葉
胸に刻んで生きようよ

離れ離れの二人でも
心は一つ国の為
踏んだ大地に血が通う
俺等は大陸兄弟よ
作詞 西條八十
作曲 古賀政男

幼遊びの雛人形
並べ給いし面影の
優しき君も戦いに
春は巡りて桃が咲く

生きて還らぬ勇ましの
友の御魂か青き星
瞬き繁き窓に寄り
乙女心は物思う

兄の形見の歌の文字
読めば滲むよ若き血が
黒髪長き身なれども
夢は翔けるよ荒海を

猛き男の戦場に
せめて咲け咲け愛の花
この悲しみを打ち越えて
春は来るらん大東亜
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