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陸・海軍礼式歌
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作詞 大木惇夫
作曲 佐々木すぐる

敵艦海を覆うとも
ここに我あり潜水隊
篤き詔を畏みて
断乎の力腕ぞ鳴る

太平洋の涛高く
今ぞ見ゆる敵よ敵
憐れ藻屑と消え果つる
汝の運を汝知れ

神出鬼没胆を抜き
命惜しまぬ早業に
何の巨艦も粉微塵
無敵を誇る我等あり

潜水隊の行く所
波も靡かす撃滅に
見よや烈々類無き
大和男子の魂を
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作詞 矢島寵児
作曲 飯田景応

幼心に描いた夢は
赤道直下の椰子の国
今日は遥かなマレーの奥地
翳す御旗もジャングルで
故郷へ届けの進軍だ

吠える猛獣背中に聞いて
雨のジャングル弾丸の中
征けど果て無き木の間の陰は
いつが朝やら日暮れやら
どこが沼やら大地やら

戦友の傷手に腕を添えりゃ
「なんのなんの」と首を振る
そうだよそれだよ男の決意
皆その気で来たものを
明日の戦は勝鬨だ

起てば火を吐き攻めれば護る
狂う銃火を蹴散らして
目指す彼方のジャングル越えりゃ
敵が頼みの要塞だ
そこだ我等の征く所
作詞 松島慶三
作曲 長津義司

既にハワイの開戦に 
敵艦隊を撃滅し
意気天を衝く皇軍は
早くもマレーの敵を呑む

極月十日朝まだき
暗雲迷う南海に
見張り厳しき潜水艦
敵の出動報告す

すわ好敵と勇み立ち
翼を連ねてまっしぐら
海の大鳳進撃
忽ち起こる大海戦

飛び散る砲火何のその
命を懸くる急降下
落す魚雷や爆弾に
天軸砕け海震う

大爆発の黒煙
見よやレパルスウェールズの
驕れる姿敢え無くも
炎と燃えて沈み行く

東亜の急を救わんと
懸軍万里の健気にも
押し寄せ来たる英艦隊
ただ一戦に砕けたり

皇師堂々征く所
東亜に暁の雲栄えて
凱歌轟く太平洋
今は刃向う敵も無し
作詞 佐伯孝夫
作曲 佐々木俊一

坊や大きくなっとくれ
撫でて擦って願掛けて
風の吹く日は袖屏風
抱いて寝かせた夜の鶴

ねんねんおころり子守唄
寝れば寝たとて可愛い顔
飽かず眺めた手枕も
ほんに昨日か一昨日か

雨の降る夜も母の灯は
何で消えましょ明るく点く
照らせ我が子の進む艦
海は日本の母じゃもの
作詞 野村俊夫
作曲 松林和夫

肉弾続く肉弾で
ジャングル越えた河越えた
おお勝鬨を勝鬨を
挙げる緑の椰子の陰
還らぬ戦友も幾人ぞ

夜無き国と驕りたる
栄華も哀れ白亜棲
おお崩れたる崩れたる
シンガポールの夢の跡
踏み行く胸も高鳴るぞ

ユニオンジャック投げ打ちて
日の丸翳すこの歓喜
おお仰ぎ見る仰ぎ見る
ジョホール橋の空の月
涙の果てに澄んでるぞ

奪い取られて五十年
恨みは積もるマレー島
おおこの山もこの海も
今こそ我の物なるぞ
亜細亜の民の物なるぞ
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