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陸・海軍礼式歌
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作詞 相馬御風
作曲 中山晋平

火の火の用心火の用心
出して消すより出さぬが手柄
火事は注意の隙間から
マッチ吸殻火遊び火鉢
護れ心の火消壷

火の火の用心火の用心
火事は大敵油断はスパイ
火の子一つも国の仇
日長夜更けも気兼ねはいらぬ
呼べよ励めよ人力

火の火の用心火の用心
消して消されぬ火があるものか
いつも備えよ水と砂
規律正しい協力一致
護れ大空焼くな家

火の火の用心火の用心
夜番夜回り宣伝ビラも
唄も標語も伊達じゃない
出して消すより出さぬが手柄
国の護りは火の護り
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制定 大日本産業報国会
作曲 林伊佐緒

銃は執らねどハンマー持って
俺等銃後の産業戦士
亜細亜興すその心は一つ
どうだ兄弟やろうじゃないか
明日の日本は明日の日本は
ソレ天下晴れソレ天下晴れ

腕に覚えの男の意気よ
削る旋盤ボイラーの響き
生命打ち込む心は一つ
どうだ兄弟やろうじゃないか
富士の日本は富士の日本は
ソレ大丈夫ソレ大丈夫

慣れた機械に血潮は通う
汽笛鳴れ鳴れサイレン鳴らせ
空は青空心は一つ
どうだ兄弟やろうじゃないか
桜日本は桜日本は
ソレ意気の国ソレ意気の国

技術自慢の製品挙げて
護る銃後の鉄壁陣よ
おいら日の丸心は一つ
どうだ兄弟やろうじゃないか
科学日本は科学日本は
ソレ世界一ソレ世界一
作詞 相馬御風
作曲 深海善次

日本婦人の健気さは
雪を吹き巻く寒風の
荒ぶ明日を凛と咲き
霜凍る夜の闇にさえ
薫るは清き白梅か

日本婦人の清しさは
澄み渡りたる大空に
うらうら昇る天つ日の
朝の光に咲き匂う
花の花たる桜かも

日本婦人の気高さは
並べて花の咲き尽くし
野山寂しくなる頃を
悠揚と咲き永久に
姿正しき白菊か

荒ぶ嵐と叩かれて
降り積む雪にくづを入れ
常葉の緑いや勝る
松の操を高く持つ
日本婦人を讃えばや
作詞 大政翼賛会・中央協和会
作曲 橋本国彦

世紀の空に光射す
大建設の朝ぼらけ
ああ血に結ぶ同胞の
鳴らす興亜の暁の鐘
暁の鐘

協和の誓い麗しく
大日本の旗の下
今肇国のその神を
共に仰げばこの胸に
皇御民の血は躍る
血は躍る

内外海を隔つれど
思うは同じ日本人
この新しき黎明に
皇国と生命 共にして
挙ぐる協和の鬨の声
鬨の声
作詞 小島政二郎
作曲 飯田景応

ここは西貢小巴里
安南娘誰も彼も
手に手に翳す日章旗
可憐な瞳見る度に
血の近さをば感じます

カンボジアラオス
そしてまた交址
支那の果てまでも
西貢米のおいしさに
打つ舌鼓我々は
祖国と同じ位です

一雨来たと思ったら
東京湾へ雨後の虹
今極東を吹き荒ぶ
嵐の後もこのように
見事な虹が咲くでしょう

ああもう書けん交代の
歩哨の時が来たのです
命があればまた書こう
いざいざ蛍飛交わす
真冬の草原に立ちましょう
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