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陸・海軍礼式歌
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作詞 松島慶三
作曲 戸山学校軍楽隊

軍靴粛々踏み締めて
覚悟も堅き鉄兜
吹くや喇叭の音高く
進め皇軍堂々と

澎湃躍る波を分け
マストに高く日の旗を
御稜威の風に靡かせて
進め艦隊堂々と

轟々高き爆音に
制空の陣颯爽と
銀翼雲を劈きて
進め空軍堂々と
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作詞 加藤義清
作曲 阿部武雄

殊勲あらわす連名に
倅が倅が倅の名
父母は喜び神棚に
急ぎて上げる新聞紙

倅の茶碗に取り敢えず
母は盛り来る清き水
捧げ奉れば父親は
一声叫ぶ万歳と

この子この親愛国の
大和魂尊しや
勲功を語る日の御旗
悠々揚がる君が御代
作詞 西條八十
作曲 古関祐而

凛々しき瞳頬染むるバラの色
勇ましき身は翔ける青き大空
輝く銀翼雲を切り
風を衝く火を吐く爆弾
凄まじの黒煙おお君行く所
敵陣は灰と化す
讃えよ碧き空の荒鷲

弾雨を浴びて微笑める美少年
勇ましき身は誓う一死報国
輝く銀翼雲を切り
風を衝く比を吐く爆弾
凄まじの黒煙おお君行く所
敵陣は灰と化す
讃えよ碧き空の荒鷲

祖国の為に空に散る桜吹雪
斃れて雪に埋む永劫の光栄
輝く銀翼雲を切り
風を衝く比を吐く爆弾
凄まじの黒煙おお君行く所
敵陣は灰と化す
讃えよ碧き空の荒鷲
作詞 佐伯孝夫
作曲 乗松昭博

夕べ市場の帰り道
荷物小脇に縫う針の
熱い手元に赤々と
戦地を偲ぶ陽が沈む

軍歌高らにトラックは
雄々し兵士を乗せて行き
見れば愛しや七つ八つ
夫の側の女の子

心小走り縫ってやり
可愛い頭を撫でている
我も銃後の女郎花
千人針の影に咲く
作詞 佐藤惣之助
作曲 佐藤長助

荒天の下雲暗き
首都南京の空を衝く
見よ海軍の精鋭機
低空回転縦横に
怯ゆる敵を爆襲す
翼の威力限り無し

決死の闘志凄まじく
密雲いかに閉ざすとも
十字の猛射突き進み
「一発必中」狂い無く
真っ先翔けて爆撃す
一機ぞ中尉梅林

すわこの時か乱撃の
敵弾受けしエンジンは
紅蓮の炎どっと吹き
機体は無念逆落とし
あわやと続く戦友の
歯噛みも空し敵の上

見よその刹那火中より
豪勇中尉梅林
白きハンカチ颯と振り
後は頼むぞ戦友よ
さらばさらばと言いたげに
花と散り行くその最期

ああ壮絶の血の決別
鬼神も泣くかその功績
我が同胞の胸深く
響くは何ぞ国の為
名も潔き梅林
忠魂天に薫るべし
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