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陸・海軍礼式歌
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作詞 伊藤竹夫
作曲 伊藤竹夫

皇御国に生を受け
身過ぎ世を過ぐ三千年
仰向し血潮の忠誠は
大御戦に火と燃える
大御戦に火と燃える

ただ大君の楯として
皇御民の誠をば
尽くさで止まじ時ぞ今
大御軍に血は滾る
大御軍に血は滾る

皇御国に仇をなす
憎き敵兵一討ちに
撃滅せんとまっしぐら
大御軍に突き進む
大御軍に突き進む

戦線銃後一丸と
御稜威の下に一心に
皇御心に畏みて
勝利の日まで体当り
勝利の日まで体当り
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作詞 熊谷陸軍飛行学校
作曲 川本晴朗

昭和の御世に育くまれ
碧に澄める大空に
若き命を捧げんと
小楠公の道を行く
清き姿の若桜

御稜威の原の若武者
伸び行く力競いつつ
豊かに育つ少年の
心明るく逞しく
清き姿の若桜

流れも清き大利根に
高き理想を磨きつつ
希望の翼一筋に
忠軍練武を励みつつ
清き姿の若桜

思い出深き故郷を
愛機で巡る感激の
訪問飛行を夢みつつ
大和男児の道を行く
清き姿の若桜

荒ぶ赤城の野嵐に
強き闘志を鍛えつつ
誉の伝統受け継ぎて
尽忠至誠の色に起つ
清き姿の若桜

試練の涙は幾度か
今修練の実を結び
決戦の空まで遠く
制空権の道を行く
清き姿の若桜
作詞 黒江保彦
作曲 ビルマ派遣軍軍楽隊

歴史を拓く黎明の
精気凛たるますらおが
決然一度怒り起ち
奮う翼の輝きは
今こそ薫れ殉忠の
紅染むる東雲に

見よアラカンの山越えて
大ヒマラヤの峰の果て
ベンガル湾の波遠く
進む決死の俊翼が
挙ぐる凱歌に勝鬨に
交わす血潮のその誓い

星霜二歳聖戦の
巡る思いは尽くるなく
空に散りにし戦友が
立てし紅蓮の勲の
陰に秘めたる涙をば
うつした雲に続けいざ

大地も炸る灼熱に
戎衣もしとど雨嵐
耐ゆる艱苦にいや映ゆる
整備の誠その力
地上勤務の腕燃えて
共に心は空を征く

伝統清き皇軍の
ビルマの護り大空に
掲げし正義の大旗は
靡け今こそ高らかに
勤めは重き飛行隊
疾風の如くいざ行かん
作詞 海軍航空本部選
作曲 帝国海軍軍楽隊

万里の雲や太洋の
空を圧して敵を呑む
堂々の意気この胸に
百練の技この腕に
衡けば必殺余すなし

翼に託す明鏡の
何ぞ心に曇りある
聖勅重し身は軽し
使命に薫る桜花
玉と砕けん願いのみ

南の極み北の果て
水潰く屍やその勲
歴史を飾る撃滅の
烈々の血を受け継ぎて
永遠に誉れを上げんかな

百万の敵あらばあれ
一機断じて挑み撃つ
不撓の決意必勝の
敢闘まさに時到る
今や世界は新たなり
作詞 陸軍少年通信兵学校
作曲 陸軍戸山学校軍楽隊

直く明るき若人は
流れぞ浄き浦安の
御垣の守りひたすらに
五彩の光胸に祕め
皇国に誓う忠誠を
永劫に変えまじ一筋に

強く伸び行く若草の
香り気高き学び家に
朝な夕なに研ぐ技は
空を過りて雷光の
使命伝うる我が任務
永劫に磨かん撓みなく
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