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陸・海軍礼式歌
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作詞 大木惇夫
作曲 服部良一

高梁流れて鳥鳴く
赤き夕陽の国境
思えば悲しつわものは
広野の露と消え果て
今は眠るかこの丘に

祖国の為に捧げたる
いとも尊き人柱
苔生す屍霊あらば
我が呼ぶ声に木魂して
塚も動けよ秋風に

手向けの花は香れども
赤き夕陽の血に染みて
風愁々の音を偲ぶ
幽魂永く留まりて
祖国を護れ亡き友よ
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作詞 山口義孝
作曲 佐和輝福

坊や泣かずにねんねしな
父さん強い兵隊さん
その子が何で泣きましょう
泣きはしませぬ遠い満州のお月様

ねんねおしおしねんねすりゃ
父さん匪賊退治して
凱歌なさるお土産は
きっと坊やの可愛い坊やの鉄兜

坊やも大きくなったらば
兵隊さんで出征して
母さん送りに行ったなら
汽車の窓から
笑って失敬するでしょね
作詞 高橋掬太郎
作曲 大村能章

またも雪空夜風の寒さ
遠い満州が満州が気にかかる

思い出すとも出させちゃ済まぬ
命捧げた捧げた人じゃもの

空も心も未練じゃないが
満州想えば想えば曇りがち

吹くな吹雪くな興安颪
吹雪きゃ銃執る銃執る手が凍る

愚痴じゃ申さぬ未練じゃ泣くな
主は御国の御国の人柱
作詞 林柳波
作曲 細川潤一

満目百里雪白く
広袤山河風荒れて 
枯木に宿る鳥も無く
ただ上弦の月蒼し

光に濡れて白々と 
打伏す屍我が戦友よ 
握れる銃に君はなお 
国を護るの心かよ

死なば共にと日頃から 
思いし事も夢なれや 
君は護国の鬼となり 
我は銃火にまだ死なず

ああ我が戦友よ二人して 
約せし事は知りながら 
君が最期を故郷へ 
何と知らせて良いものぞ

君の血潮は満州の 
赤い夕陽に色添えて 
大和心の花桜 
ぱっと散ったと 
書こうかしら

弾に当ったあの時に 
天皇陛下万歳と 
三度叫んだあの声を 
そのまま書いて送ろうか

涙で書いたこの手紙 
涙で読んで笑うだろう 
君の母君妹御も 
やっぱり大和の女郎花
作詞 佐伯孝夫
作曲 佐々木俊一

雪の満州に夕日は落ちる
故郷じゃ父さん達者でいてか
匪賊退治に手柄を立てて
僕も上等兵になりました

故郷を離れて二年余月
命捧げて皇国の護り
どうせ生きては帰らぬ覚悟
男命の捨て所

雪が降る降る積りもせずに
耳も千切れる満州吹雪
凍る銃剣嘶く馬も
苦労共すりゃなお可愛い

更けて冷たい国境警備
見せてやりたい雄々しい姿
銃を抱いて背嚢枕
桜花散る夢を見る

皇旗は輝く国威は伸びる
音に聞こえた日本男児
花は散り際男は度胸
大和男子の心意気
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