憧れの荒鷲

作詞　西條八十
作曲　古関祐而

我が憧れは空を行く
高く雄々しき荒鷲よ
遠き白雲見る毎に
君が姿を夢見ると
窓吹く風に言伝ん

我が憧れは空を行く
雲に輝く銀の翼
桜吹雪を見る毎に
君が勲し偲ぶよと
行く白雲に言伝ん

我が憧れは勇ましの
君が御瞳黒き髪
優しき愛を慕うごと
御空の君を慕うよと
旅の小鳥に言伝ん

我が憧れは紅の
血潮に染めし飛行服
赤き夕陽の雲の中
御霊よ永久に安かれと
捧ぐる花に言伝ん

決戦の大空へ

作詞　西條八十
作曲　古関祐而

決戦の空血潮に染めて
払えど屠れど数増す敵機
いざ行け若鷲翼を連ね
奮うは今ぞ土浦魂

密雲潜り海原見れば
白波蹴立つる敵大艦隊
いざ射て逃すな必中魚雷
轟く轟音上がるよ火柱

敵鷲来る皇土を目指し
憎さも憎きかの星条旗
いざ衝け肉弾火を吐け機銃
墜ち行く敵機は嵐の落葉か

想い出楽し白帆の故郷
鍛えしこの技攻撃精神
風切る翼の日本刀に
刃向う敵無し土浦魂

若鷲の歌（若い血潮の）

作詞　西条八十
作曲　古関裕而　

若い血潮の予科練の　
七つボタンは桜に錨　
今日も飛ぶ飛ぶ霞ヶ浦にゃ　
でかい希望の雲が湧く

燃える元気な予科練の　
腕は黒鉄心は火玉　
さっと巣立てば荒海越えて　
行くぞ敵陣殴り込み

仰ぐ先輩予科練の　
手柄聞く度血潮が疼く　
ぐんと練れ練れ攻撃精神　
大和魂にゃ敵は無い

生命惜しまぬ予科練の　
意気の翼は勝利の翼　
見事轟沈した敵艦を　
母へ写真で送りたい

海行く日本

作詞　池田誠一郎
作曲　細川武夫　

波を枕に嵐を歌に
海で育った日本男児
躍る黒潮輝く空に
仰ぐ無敵の軍艦旗

今だ乗り出せ七つの海へ
胸も張り切る希望の帆綱
吹くは追い風怒涛を越えて
探る無限の海の幸

椰子の渚に氷の海に
揚げる日の丸轟く凱歌
艦は黒鉄鍛えた腕に
見せる我等が底力

伸びる日本海から海へ
揃う船足御稜威の下に
広い世界を我が家の意気で
築け正義の新秩序

海を征く歌（戦友別盃の歌）

作詞　大木惇夫
作曲　古関裕而

君よ別れを言うまいぞ　
口にはすまい生き死にを　
遠い海征くますらおが　
何で涙を見せようぞ

熱い血潮を大君に　
捧げて遂ぐるこの胸を　
がんと叩いて盃に　
砕いて飲もうあの月を

僕は遥かなツンドラの　
北斗の空を振るわすぞ　
君は群がる敵艦を　
南十字の下に撃て

誓い誓うて征くからは　
きっと手柄を立てようぞ　
万里の雲にうそぶけば　
波は散る散る雲の華