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陸・海軍礼式歌
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作詞 大和田建樹
作曲 永井建子

汝は朕が股肱ぞと
詔して畏くも
日本帝国軍人に
下し給いし五箇条の
大御訓に宣わく

日本帝国軍人は
忠烈国に報ゆべし
山嶽よりも義は重く
我が本分を誤りて
不覚の汚名を取るなかれ

いかに隊伍は整いて
節制乱れずありとても
忠節存せぬ軍隊は
烏合の兵に異らず
いかでか敵に当るべき

国家の保護と国権の
維持とは兵の力なり
兵力奮いて国強し
世論に惑わず軍人は
ただ忠節を尽くすべし

日本帝国軍人は
互いに礼儀を正しくし
上を敬いよく務め
下を恵みて侮らず
上下一致し和諧せよ

武勇は帝国臣民の
古来尚ぶところにて
殊に戦地に打ち臨み
敵に当るの軍人は
片時もこれを忘るまじ

義理を弁え胆を練り
小敵たりとも侮らず
大敵たりとも恐れざる
心ぞ真の勇気なる
血気の勇は勇ならず

重んずべきは信義なり
もしその事の初めより
守らるまじと悟りなば
それをば思い止まりて
諾せし事は履行せよ

順逆理非に踏み迷い
私情の信義に覇されて
あたら汚名を後世に
遺す例も多ければ
深く慎み戒めよ

文弱驕奢を退けて
旨とすべきは質素なり
質素一度敗れなば
貪汚の風に陥りて
世に嫌わるるに至るべし

かかる悪習軍人の
間に一度び起りなば
士気も兵気も衰えん
汝等軍人なおざりに
この訓戒をなすなかれ

ああ我帝国軍人は
我が大君の御教えを
肝に銘じて進退し
御稜威の元に帝国を
誓って保護せん諸共に
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作詞 高崎正風
作曲 吉本光蔵

水漬く屍と
身をも惜しまず
草生す屍と
命を捨てて
国の為に君の為に
尽くしし勲
高くもあるかな

千木のかたそぎ
雲に聳ゆる
社に祭られ
世に仰がるる
奇魂の
その光は
山をも照らし
海をも照らせり
作曲 古矢弘政

足曳の山辺どよもす銃の火の
煙の内にいちじるく
気負える旗は畏きや
我が大君の御手ずから
授け賜える御軍の
印の旗ぞ我が友の
軍の神ぞ我が友の
軍の神と仰ぎつつ
進めや進め
ますらおの友
作曲 古矢弘政

命を捨ててますらおが
立てし勲は天地の
あるべき限り語り継ぎ
言い継ぎ行かん後の世に
絶えせず尽きじ万代も
作曲 古矢弘政

吹きなす笛のその音も
捧ぐる旗のその色も
物の哀れを知り顔に
今日はものこそ哀しけれ

千百万の敵軍も
取りて来ぬべきますらおと
誓いし我等が袖までも
涙の雨に濡れにけり
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