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陸・海軍礼式歌
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作詞 西條八十
作曲 河村光陽

大命奉じ颯爽と
旗艦に立ちしその日より
撃滅の意気天を衝き
忽ち砕く真珠湾
凱歌に覆うインド洋

作戦悠々一万里
戦果は照らす三千年
無敵帝国海軍を
率いて君が行く所
世界の海に敵も無し

敵雲燃ゆる南海を
最前線の空の上
陣頭指揮の只中に
ああ太陽の沈むごと
大提督は倒れたり

大山本は今や無し
されど雄々し英魂は
流星のごと飛び散りて
民一億の中に生き
永遠護る大日本
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作詞 佐伯孝夫
作曲 清水保雄

波路遥かに拝めば
涙に浮かぶ二重橋
ああ戦いの只中を
祖国の旗に護られて
堂々帰る交換船

敵地尻目に来は来たが
残りし者の身はいかに
ああ耕したあの土地も
栄えた店も奪われて
身一つ寒き牢暗し

富士に良く似た雲が呼ぶ
東の空は深緑
ああ故郷の花赤く
帰らば我も銃執りて
出で起つ者ぞ君の辺に

星が降る降る甲板で
悲憤の幾夜 燃える腕
ああ夢の間も忘らりょか
あの紅毛を碧い眼を
撃ちてし止まん 御民我
作詞 矢野亮
作曲 島田逸平

黒い瞳に 澄み渡る
晴れて切ない 青い空
爆音高く 天翔ける
翼仰げば 清々と
乙女心は 躍るのよ

薫る緑の 風受けて
伸びた翼は 我が腕
大空行けば この腕に
描く真紅の 日の丸は
乙女心に 咲いた花

海の彼方の 大陸に
立てし武勲を 偲びつつ
感謝を込めて 見送れば
空に溶け入る 銀翼に
乙女心は 燃えるのよ

遠く広がる 大空に
懸けた憧れ 若い夢
無敵を誇る 荒鷲よ
胸に湧き立つ 愛国の
乙女心を 乗せて飛べ
作詞 西條八十
作曲 古関祐而

空は晴れて 聞こえるあの声
陸に海に 勝鬨挙がる
躍るよ若い血潮が 
続こうあの声に
肉が裂けても それ行け増産

一機あれば 十機を屠るよ
天下無敵 雄々し荒鷲
待つのはただ 飛行機よ
送ろう海越えて
力一杯 張り切れ増産

血潮流す 御空の兵の
負けず流す 我等の汗に
勝ち抜く楽しい心
脈打つ力瘤
今日も元気で 積み出せ増産

空は晴れて 亜細亜は明け行く
陸に海に 輝く御稜威
決戦今こそ迫る
砕けよ米英を
大和魂貫け増産
作詞 大倉芳郎
作曲 上原げんと

アラカンの谷どよもして
夜明けを告げるあの喇叭
ああ南国の朝風に
若いビルマの陽が昇る

イラワジ河の舟唄に
心も軽い並木道
鈴の音高く建設の
希望奏でて馬車は行く

ベンガル海の荒波も
血潮に響く進軍歌
孔雀の翼 煌かす
旗は明るい 青空に

ああラングーンの街角に
歓び歌う人の波
微笑む瞳乙女等が
祈るパゴダに虹は呼ぶ

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