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陸・海軍礼式歌
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作詞 サトウハチロー
作曲 服部良一

ありがとうさん
ありがとうさん
ありがとうさん
バスや電車に乗り降りするも
胸の底からありがとうさん
ありがとうさんから晴れて行く
村も都も野も丘も

ありがとうさん
ありがとうさん
ありがとうさん
八百屋魚屋小間物店で
売るも買うにもありがとうさん
ありがとうさんから晴れて行く
村も都も野も丘も

ありがとうさん
ありがとうさん
ありがとうさん
お蕎麦一つも寿司一皿も
尽くす誠でありがとうさん
ありがとうさんから晴れて行く
村も都も野も丘も

ありがとうさん
ありがとうさん
ありがとうさん
和む世の中吹く微風の
交わす声さえありがとうさん
ありがとうさんから晴れて行く
村も都も野も丘も
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作詞 勝承夫
作曲 海軍軍楽隊

怒涛逆巻く大海の
空に轟く爆音は
東亜を護る荒鷲の
門出に勇む羽ばたきぞ
渡洋爆撃見よその勇姿
ああ海越えて 精鋭の姿は進む

思え戦史に燦然と
永遠に輝く勲功は
嵐を衝いて南京を
空襲したる決死行
渡洋爆撃見よその誉れ
ああ海越えて 精鋭の翼は映ゆる

行けよ御空の大和魂
征途遥かに翔けり行く
勇猛果敢荒鷲の
悲壮の意気は天を呑む
渡洋爆撃見よその行く手
ああ海越えて 精鋭の翼は競う

敵の砲火に傷付きて
よしや翼は折るるとも
僚機を追いて後れじと
使命の為に進み行く
渡洋爆撃見よその難苦
ああ海越えて 精鋭の翼は勇む
作詞 西條八十
作曲 古賀政男

補給の船の日の丸に
万歳叫ぶ感激の
勇士の涙を知るならば
いざいざ起て花の挺身隊

今年十五の弟も
命捧げて荒鷲に
皇国の危急を知るならば
いざいざ起て花の挺身隊

桜輝く三千年
かつて汚れぬ日本の
女の意気地を知るならば
いざいざ起て花の挺身隊

その手と指の一振りが
救う勇士の血と肉ぞ
勝ち抜く歓び知るならば
いざいざ起て花の挺身隊

我が手が産める増産に
招く凱歌の大東亜
女の誇りを知るならば
いざいざ起て花の挺身隊
作詞 吉田健次郎
作曲 大内三郎

戦い今ぞ酣の
鉄血滾る決戦が
学窓深く響く時
ああ我征くと報国の
いや武心をいかにせん

学びの庭よいざさらば
恩師よ友よますらおの
道一筋と極まりぬ
今我は征く大空の
醜お御楯と省みず

励ます母が日の御旗
賜いし父の日本刀
抱いて急ぐ空の果て
ああ悠久の祖国をば
巡る青雲後に見て

数をば誇り物力を
命と頼む敵勢と
輸贏を空に決すべし
出で日東の健男児
征きて砕かん国の仇
作詞 西條八十
作曲 服部良一

風は海から吹いて来る
沖のジャンクの帆を吹く風よ
情けあるなら教えておくれ
私の姉さんどこで待つ

青い南の空見たさ
姉と妹で幾山越えて
花の広東夕陽の街で
悲しく別れて泣こうとは

風は海から吹いて来る
暮れる港の柳の枝で
鳴いているのは目の無い鳥か
私も目の無い旅の鳥
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