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陸・海軍礼式歌
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作詞 勝承夫
作曲 清水修

肩を並べて寄宿の窓で
今朝も拝んだ故郷よ
共に誓って出て来たからにゃ
早くなりたい一人前の
産業戦士に腕前に

好きな戦闘帽に兜の徽章
今日も敬礼誉められた
汗と油の工場の中で
鍛え上げるぞ男の体
やがてお役に立つように

どっち向いても少年戦士
俺の現場は張り切りだ
仕事休みのお昼のベルに
さっと見交わす嬉しい顔にゃ
腹が空いたと書いてある

同じ職場で働くからにゃ
助けられたり助けたり
故郷の便りは皆で読んで
端で羨む楽しい仲間
固く結んだ戦友だ
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作詞 東辰三
作曲 東辰三

一つとせ
一つ出来たよ火の玉燃える
熱い真心溢れて湧いて
滾る日本の底力
それまだまだ出来るまだ出来る

二つとせ
二つ出来たよ船船船だ
戦の船だよ宝の船だ
今日も汽笛の産声だ
それまだまだ出来るまだ出来る

三つとせ
三つ出来たよ見事な翼
赤い日の丸伊達には付けぬ
海と陸との精鋭機
それまだまだ出来るまだ出来る

七つとせ
七つ出来たよ鍋釜薬缶
鉄なら銅なら兵器に変えて
敵に煮え湯を飲ませましょう
それまだまだ出来るまだ出来る

八つとせ
八つ出来たよ止めましょ見栄を
暮らし切り詰めチョキチョキ貯金
積りゃ揺るがぬ富士の山
それまだまだ出来るまだ出来る

九つとせ
九つ出来たよ子宝部隊
一郎二郎に三郎までが
海の男と誰が知ろ
それまだまだ出来るまだ出来る

十とせ
十で出来たよとっくに出来た
敵もさるもの増産戦
負けてなるかのこの決意
それまだまだ出来るまだ出来る
作詞 西條八十
作曲 古賀政男

春は優しい緋桜が
赤く七つの峰染めて
谷はペタコの歌ばかり
思い出の思い出の
蕃社の村は懐かしや

霜が降る降る秋の夜に
聞いた杵唄愛の唄
旅の心がまた痛む
思い出の思い出の
蕃社の村は懐かしや

今日が別れと振り返る
小雨寂しい山の道
泣いて手を振る君や誰
思い出の思い出の
蕃社の村は懐かしや
作詞 西條八十
作曲 古賀政男

花を摘み摘み山から山を
歌い暮らして夜露に濡れる
私ゃ気侭な蕃社の娘
親は雲やら霧じゃやら

谷の流れが化粧の鏡
森の小枝が緑の櫛よ
私ゃ朗らか蕃社の娘
貝の耳輪で一踊り

月の夜更けの杵唄聞いて
なぜに涙よほろほろ落ちる
私ゃ年頃蕃社の娘
深山育ちの紅い花

紅の檜に黒髪寄せて
遠く眺める浮世の灯
鳴くなカーレンお前が鳴けば
山の蕃社に霧が来る
作詞 松村又一
作曲 島田逸平

春とは言えど名ばかりの
ここは極北アリューシャン
見渡す限り雪の山
せめて来て鳴けロッペン鳥よ

懐かし便り開いては
偲ぶ故郷の花霞
窓より見ゆるツンドラに
せめて花咲け磯山菫

敵機を今日も撃ち落し
凱歌挙ぐれば胸朗ら
ああ極北の防人に
せめて輝けオーロラの光
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