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陸・海軍礼式歌
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作詞 佐藤惣之助
作曲 渋谷修


燃ゆる上海戦線駆けて
確かと固めし我が警備
腕を試して満を持し
既に封戦幾日ぞ

闘志溌剌艦旗は靡く
メインマストの月明かり
更けて蘆萩の月明かり
飛ぶは敵機か初雁か

紫電煌く時こそ来たれ
巨砲劈く地平線
敵の前衛撃ち破り
胸もすくよな黒煙

続く煙幕江上遥か
「空」に向かえて敵前に
「陸」の部隊を進ましむ
艦は鋼鉄動ぐなし
意気は鋼鉄動ぐなし
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作詞 宮本旅人
作曲 毛利清美


歩哨勤務の時間が来れば
立たにゃならない吹雪きの中に
せめてそれまで高梁炊いて
髭の氷を溶かそうよ

残る煙草はただ一本だ
分けて皆で
喫もうじゃないか
固い契りだ僕等の仲は
死ぬも生きるも諸共だ

こんな晩には故郷の町じゃ
夜鳴き蕎麦屋が流して来るが
雪の戦地じゃ荒野の果てじゃ
冷やの飯さえままならぬ

焚き火灯りで故郷の便り
呼んで一人で微笑む戦友よ
返事書くなら急いで書けよ
やがて焚き火も消えかかる
赤い夕日の砂丘を歩む
埃に塗れし若人が
蒙古姿にやつしはすれど
隠しきれない眼の光

希望と光を胸に秘め
月の幾夜か我が旅寝
星を探して北空眺め
明日は越えなん試練の丘

今日も暮れるか広野の果てに
遥か瞬く七つ星
消える埋もれ火掻き立てながら
故郷の歌を口ずさむ
作詞 北星郎


沙河口よいとこ 春風吹けば
可愛い工場は 歌の声

沙河口よいとこ 真夏の夕
そぞろ歩きよ 水源地

沙河口よいとこ 秋の夜更けりゃ
月に流れる 虫の声

沙河口沙河口は 満鉄工場
ハンマ持つ手に 意気な歌
我が国守る武士の
大和心を人問わば
朝日に匂う桜花
吹くや霞の九重の
左近の花に風吹かば
四方に起きてん武士の
守れや守れや鉾執りて

仇し叢雲打ち払い
千春万春動かざる
皇御帝の大御代と
共に世界に例なき
桜花こそ愛でたけれ

桜花こそ忠義なれ
都は東風に吹き荒び
伯耆の国の杉坂の
跡を慕いて高徳が
仮屋の庭の桜木に
止せし十字の言の葉は
赤き心を墨染めの
花とその香を競いける
世に御稀なる忠烈は
幾千代かけて芳しく
大和男子の鏡ぞと
春の霞のその中に
大和男子はいや雄る
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