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陸・海軍礼式歌
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春は南から杏の花で
冬は北から氷柱で知らす
詩の列車がかららん鐘を
鳴らして走るよ南満本線

神の御使平和のしるし
「はと」はよく飛ぶ
可愛い鳥よ
和み潤い
ただ一筋に
緑野走るよ南満本線

愛の動脈力の泉
尽きぬ勢いを姿に見せて
駆けれ「あぢあ」よ
ただ一飛びに
拓く使命は南満本線
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御空は晴れて秋風渡る
ここ南嶺の戦跡あわれ
高梁実る畑の最中に
墓標は立てり寂しく立てり
戦い偲び拝む前に
名も無き草の紫深し

満州国の五色の御旗
輝く栄光は君こそ担わん
四十の御霊眠らせ給え
感謝の心胸に溢る
西日は今日も赤くぞ沈む
ここ南嶺の戦跡あわれ
作詞 山田晃




続く砂丘に夕陽は落ちて
残る茜の空の色
白樺林は地平に浮いて
星は瞬くフロン山

松に夜更けの月影冴えて
吠ゆる狼迫るとも
皇国の護りのこの山原に
何の独りが寂しかろ

晴れて美し黄色い野辺の
合間流るるハルハ河
敵に一歩も譲ってなろか
散った勇士の眠る土地

土窟生活二年三年
続けようとて何のその
国境警備の第一線を
守る茨城健男児

啼けよ雁国境越えて
勲も高き亡友のため
ノモハン桜は凋んでいても
大和桜の花は咲く
(独唱)
日出づる御国ぞ
我が故郷
まだ見ぬ故郷ぞ我が故国
故郷故郷
日出づる国
海辺に佇みただ眺めやる
海は白波果てもあらず

(合唱)
みさご舞いいるよ風の中に
麗らけき照る日の影受けつ
ああああ 寂し海

(独唱)
海を越えゆけば日出づる国
浪を渡りゆけば日出づる国

(合唱)
父生まれし国ああ懐かし
母生まれしくにああ慕わし
日出づる御国ぞ我が故郷
まだ見ぬ御国ぞ我が故郷
心猛くも鬼神ならぬ
人と生まれて情けはあれど
母を見捨てて波越えて行く
友よ兄等といつ又逢わん

海の彼方の蒙古の砂漠
男多恨の身の捨て所
胸に秘めたる大願あれば
全ては帰らん望みは持たぬ

砂丘を出でて砂丘に沈む
月の幾夜か我等が旅路
明日も河原が見えずばどこに
水を求めん蒙古の砂漠

負わすラクダの糧薄けれど
砂の逆巻く嵐も何の
星の示せる道だに行かば
やがては越えなん蒙古の砂漠

朝日夕日を馬上に受けて
続く砂漠の一筋道を
大和男子の血潮を秘めて
行くや若人千里の旅路
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