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陸・海軍礼式歌
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作詞 大和田建樹
作曲 多梅雅


雨か霰か弾丸は
雷か嵐か砲撃は
我等に続けや決死の士
誉れを挙げるはこの時ぞ

的の弾丸潜り抜け
的の砲塁躍り越え
一度に揚げたる吶喊の
響きは天地を動かしぬ

敵もさるものその中に
目立つ白馬の大将は
滴る刃を抜き持ちて
ここを先途と応戦す

出でや来たひし敷島の
大和魂振りかざし
切れ味見するはこの時ぞ
進めや進め決死の士

目指す白馬の大将は
馬諸共に倒れたり
前後に轟く勝鬨の
響きは山河を奮わしぬ
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旅順落しにし先々の
戦は破れ渤海の
鎖鑰と頼める威海衛
烈しく攻むる日本の
戦の為に今ははや
風に瞬く燈火の
消ゆるを待たん外ぞせなし

次第に塁は乗り取られ
艦の数々沈められ
頼む砲台よる艦は
劉公島と鎮遠か
旗艦となせし定遠も
打ち沈められ北洋の
艦隊ここに亡びんを

待つの外なし丁都督
白旗立てて降らんか
是までなりや兵よ
清国運命現在
トい知るは我知れる
かくも勢いしじまれば
我は降りて兵よ
いましを助けん汝が命
是も時勢よ已むなしと
使いを我に遺して
降るを乞えり丁汝昌

我は降るを陽せしが
哀れや敵の大将は
生き恥かかんを悲しみて
命を絶たん覚悟して
黄泉の旅にかしま立つ
ああ敵ながら丁都督
嘉すべかりし行いよ
ああ敵ながら丁都督
嘉すべかりし行いよ

北洋艦隊亡びたり
威海の衛は破れたり
名残を留めし丁汝昌
敵の有様かくあれど
味方の中にも悲しみを
もたらし来る哀れさは
大寺少将の討ち死にぞ
あわれ名誉の討ち死にぞ
惜しや日本の快男児
2007/11/17 (Sat) 日清戦争 Trackback(0) Comment(0)
作詞 落合直文


世に名高き威海衛
我にますらおに攻められて
逃ぐべき方も無きままに
早掲げたり白き旗

虜となした身しらの
数は千万八百万
我が手に落ちしから舟の
数は百艘はた千艘

陸に海路にかくばかり
雄々しき功績を立てたるは
広き世界の歴史にも
堪えて例はあらざらん

さはさりながらこのために
命捨ててしますらおの
身をし思えば儚さに
絞られれにけりわが袂

こと憎きは西の国の
心汚き蝦夷舟
そをし思えば口惜しさに
圧せけられり我が腕

この哀しさを口惜しさを
報い晴らさん身のために
彼捕えてし蝦夷らの
長き髪をばまず切らん

切りにし蝦夷のその髪を
大綱小綱に打ち縒りて
捕えし舟をや繋ぎてん

繋ぎし蝦夷のその舟の
千舟百舟万舟
そをまたさらに我が舟の
後ろの方にや繋ぎてん

さてまた前なる御舟には
日の大御旗翻し
軍楽隊の軍楽を
いと勇ましく節せてん

さてまた次なる御舟には
清き真榊を押し立てて
先に失せにし人々の
御霊の限り祭りこむ

さてまた次なる御舟には
高く掲げて祝いこむ
かく様々に装いして
君が御世をば歌いつつ
強しと誇る外国の
海の事々巡らばや
遥か彼方の海の上に
輝く光の浮き沈み
夜目には定かに見えねども
これぞ連合艦隊の
大連湾を船出して
栄城湾に舵を取り
向かえるものと知られたり

二十余艘の運送船
佐久間中将その外の
兵士共を載せて行く
隊列正しき有様は
実に壮んなり勇ましし

湾内狭しと進み入る
第四遊撃隊よりは
陸戦隊を組織して
上陸せんと構えたり

この時敵は野戦砲
四門備えて防戦を
試みつれば我が兵は
艇砲忽ち応戦し
艦隊よりも砲撃を
試みつれば敵兵は
支え難しと思いけん
散りて影なしつわものの

陸戦隊は一兵も
傷つく事もあらずして
上陸するを得たりけり
敵は逸早逃れてか
栄城湾内只一の
敵丸とても響かざり
暫しの間敵情と
窺いたれど抵抗の
さまは見えある哀れさよ

草木の音にも心置く
敵は逃れて跡もなし
栄城湾の大勝利
それ此の度の戦は
ただ朝鮮の為ならず
東洋前途の安寧を
図らせ給う叡慮なり

叡慮の程を畏みて
この目的を遂ぐる迄
平和の讐を夷げよ

軍旗の許は皇の
玉座の前に均しきず
健気に働き叡感に
与る事を心掛け

また上官の命令は
畏き勅語と服従し
水火の中も弾丸の
雨や霰も厭うなよ

この精神だに撓まずば
いかなる事か成らざらん
黄金の鵄も雲井より
赫々勲功を待つならん
平和の基礎を永遠に
建てて勲功を完くし
叡慮を安じ奉り
凱歌を揚げて旋るべし
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