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陸・海軍礼式歌
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作詞 一柳安次郎



夏草繁れる船橋里
つわもの共の夢いずこ
文石立てるそのあたり
飛ぶ蛍火の色青し
国の御為と走り猪の
返り見せぬ心にて
末の望みをこの里に
捨てにし人もあるならん
惜しき別れも君の為
故郷遠く旅立ちて
愛しき我が妹子その上を
夢見る夫もあるならん
きみの御召に筆を捨て
剣執り佩き旅枕
重ね重ねて今ここに
眠る学者もあるならん

鋤を片手に田舎歌
取り入る米の豊けさに
腹の鼓を叩きけん
村の田長もあるならん
老いも若きも尊きも
賤しき者も皆々に
一つ枕に眠るなり
剣の閃き銃の音
いかに烈しくありつらん
辺りの草木も枯れ果てて
血潮の跡に苔ぞ生す
屍はここに打つむとも
名は万代も朽ちざらん
路行く人も杖止めて
勲を慕う船橋里

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渤海湾の要害は
旅順に並ぶ威海衛
これぞ関所の両扉
旅順は既に蹴破りて
残る一つの威海衛
清艦ここに逃げ篭り
地勢の険に寄り縋り
息の根僅かに通いしが
忠勇無双の我が兵は
栄城湾より上陸し
海陸力を合わせつつ
一挙に砲塁陥れ
兵艦残らず浦押しへ
関の扉を開きたり
縦令氷は鎖すとも
よしや浪風荒くとも
我が陸海の武士は
何の苦もなく進み越え
四百余州の都なる
北京の城を一押しよ
押し来せ攻め寄せ乗っ取りて
斎しく揚る鯨波を
聞く日は近くなりにけり
聞く日は近くなりにけり
頃しも秋月初め
秋とは言えど南洋の
炎威酷暑は火の如く
内地の夏にいや勝る
数十倍の猛熱に
肌や焼けて髪縮れ
加えて台湾の
未開極まる道路をば
草を分けつつ山を越え
渓を経りて糧食の
絶る切なる困難や
焼ける思いの炎熱も
君と国とのそが為に
無体極まる蕃賊を
戡定なして台湾を
治めんものと新竹を
占領されし我が軍は
ここに軍略整いて
近衛師団の全軍を
本隊右軍左軍とし
大甲渓の左岸より
牛馬頭へと進まれつ
群れ来る賊原を
迎え撃ちつつ逸早く
東大敦へ進入し
瞬時の間に台湾の
中央にその名匿なき
台湾府をば攻撃し
防ぎ守れる賊原を
四分五裂と追い払い
終に難なく有名の
要害堅固な全府をば
占領されて大捷の
凱歌を高く揚らるる
凱歌を高く揚らるる

時しもあれや右翼なる
川村少将が部下の兵
これを先途と正面の
へい仔頭より彰化へと
降り来る弾丸払いつつ
勢い込みつ進まるる
この時又も左翼隊
敵が険阻と侍りける
八卦山をば見掛けつつ
一同どっと攻め入りて
迎えてここに逸早く
最も烈しき戦いは
互いに発す大小の
砲煙哨雨と諸共に
見事彼奴等を撃退し
直に乗っ取る新竹城
斯かる鋭き我が軍が
破竹の勢の南進に
流石愚昧の賊原等も
辟易なして我先を
銃器弾薬打ち棄てつ
山また山をよじ登り
渓また渓を打ち渡り
丸びつこけつ一応に
道なき道を走りつつ
彰化県へと逃げのびて
八卦山頂有名の
音に名高き険山に
備えありつる砲台を
またなき物と頼みつつ
最も兵備を巖にして
我が南進の軍隊を
防がんものと勤めける
修理に疎き賊原が
身の程知らぬ挙動は
笑止にも又愚かなり
作詞 小川作之助
作曲 旗野十一郎


祝えよ祝え皆祝え
我が征清のますらおは
勢いは破竹も啻ならず
無人の境を行く如く
海に闘い艦を捕獲
陸に戦い陸を掠取
日々に広まる占領地
西にも東も新日本
四辺目映き旭の御旗
帝国万歳万々歳
朝鮮元来姑息にて
進取の気象更になく
文事武備とも衰えつ
ただ浮き草の風任せ
中に閔氏金氏とて
二門の軋轢日に蒿じ
遂に金氏の倒れつつ
今は閔族漫こりて
濫に弄する政権に
忠臣義士は獄に泣き
妄人汚吏の時笑顔
民の塗泥に苦しむを
救う心の一揆兵
東学党とは名づけたり
筵の旗に竹の槍
勢い破竹の如くにて
韓兵これを防ぎしも
容易に鎮定せぬのみか
益々烈火の猛勢に
かえって韓兵敗を取り
政府は殆ど累卵の
危機一髪に迫りけり
然れば閔族一門は
先ず取り敢えず隣国の
清に向かいて援を請う
これぞ日清戦端を
開く基となりたりし
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