高嶺に積もる白雪の
白きは清き心なり
麓に匂う紅葉は
赤き心の標しなり
清く赤きは皇国の
ますら武夫の誠なり
春の弥生に吹き出づる
花は多けどちらちらと
朝日に匂う山桜
開くも散るも潔く
これぞ名に負う敷島の
大和武士の鑑ぞと
花は桜木人は武士
この諺に恥づるなよ
君に捧げし我が命
死すべき時に死なざれば
死するに勝る恥ありと
昔の人の教えばり
雲を起こせる筒先に
轟き渡る鳴る神か
鉛の雨の降りしきる
修羅の巷に出入りし
国に尽くさん赤心を
この時こそと顕わせよ
敵の陣地は堅くとも
敵の兵士は多くとも
大和武士の受け得たる
忠と勇とを楯にして
進まん道にいかでかは
刃向う敵の有るべきか
至る所の青山に
例え骨をば埋めるとも
千代に朽ちせん名を揚げて
永く子孫に伝うなり
屍を馬革に包むとも
ますら武士の誠なり
霹靂咄嗟の束の間も
ただ一筋に大和魂
誓って忘れる事なくば
祖々の霊も見そなまじ
敵も味方も喜びて
我等の武勇を迎えなん
振るい勉めよますらおよ
進むに猛き物部が
取り伝えたる梓弓
引きて弛まず進み行け
敵の旗色動くまで
仇の城壁陥つるまで
鉛の雨の末晴れて
筒の烟の消えて後
歌う凱歌の勇ましく
空の曇りも晴れ渡り
高く輝く日の御旗
共に輝く大和魂
白きは清き心なり
麓に匂う紅葉は
赤き心の標しなり
清く赤きは皇国の
ますら武夫の誠なり
春の弥生に吹き出づる
花は多けどちらちらと
朝日に匂う山桜
開くも散るも潔く
これぞ名に負う敷島の
大和武士の鑑ぞと
花は桜木人は武士
この諺に恥づるなよ
君に捧げし我が命
死すべき時に死なざれば
死するに勝る恥ありと
昔の人の教えばり
雲を起こせる筒先に
轟き渡る鳴る神か
鉛の雨の降りしきる
修羅の巷に出入りし
国に尽くさん赤心を
この時こそと顕わせよ
敵の陣地は堅くとも
敵の兵士は多くとも
大和武士の受け得たる
忠と勇とを楯にして
進まん道にいかでかは
刃向う敵の有るべきか
至る所の青山に
例え骨をば埋めるとも
千代に朽ちせん名を揚げて
永く子孫に伝うなり
屍を馬革に包むとも
ますら武士の誠なり
霹靂咄嗟の束の間も
ただ一筋に大和魂
誓って忘れる事なくば
祖々の霊も見そなまじ
敵も味方も喜びて
我等の武勇を迎えなん
振るい勉めよますらおよ
進むに猛き物部が
取り伝えたる梓弓
引きて弛まず進み行け
敵の旗色動くまで
仇の城壁陥つるまで
鉛の雨の末晴れて
筒の烟の消えて後
歌う凱歌の勇ましく
空の曇りも晴れ渡り
高く輝く日の御旗
共に輝く大和魂
愚鈍極まる台湾の
草賊奴等は頑迷の
無能無智なる土民等を
斯く招き無体にも
諸所の要地に陣と敷き
隙を窺い行軍の
通路を防ぎ害せんと
互いに示し合わしつつ
最も厳重に用意して
我に向かわん状なれば
先ず手始めに賊奴等が
本拠とその名に聞こえたる
龍潭坡頂所とは
攻撃なして草賊と
戡定せんと山根公
軍備軍略定められ
部下の旅団を指揮されつ
台北府をば進発し
道の嫌悪を事とせず
龍潭坡へと向かわれぬ
この時敵は我が軍の
最も烈しい進撃を
防がんものと該所なる
竹薮もって掩われし
家屋を楯と頼みつつ
村落防御を施して
盛んに我を防ぎたり
折から進む我が前衛
藤岡大尉が中隊は
村落防御の状を視つ
道を転じて東端の
村道見掛け突入し
群がる敵を迎えつつ
最も烈しく戦端し
逸早ここに開かれぬ
折から進む本隊の
先頭軍はこれはこれ
人見中尉が率いらる
一中隊の勇夫ぞ
この中隊のその中で
中尉松崎某君は
一小隊の兵員を
率いつ伴いつ竹薮を
潜り潜りて敵塁の
下へと迫り大射撃
行なわれつつ進まれる
折から又も西口へ
向かれたりし一小隊
西郷中尉が指揮に依り
最も烈しき攻撃を
敵塁見掛け加えつつ
正司大尉の中隊が
鋭く打つる砲撃と
共に力を合わせつつ
東西南の三方より
互いに強く攻め立つる
最も過激の戦闘は
流石頑固の草賊も
要害険阻の竹林も
何か支うる事やある
激戦数時いや凄き
砲煙弾雨のその中に
敵は守りと失うて
三々五々と隊をなし
逃げつ倒れつまろぶるを
逃しはせじと我先に
我が兵進んで追撃し
或いは捕えつ或いは撃つ
ここに難なく龍潭坡
我が手に頃は入りにけり
斯くと見るより山根公
部下の参謀と共々に
馬首を転じて彼方なる
大姑陥へと進まんと
斥候隊を出しつつ
四方の容子は窺われ
淡水支流に従いて
大姑陥へと向かわるる
我が皇軍の勢いは
實や旭の如くなり
草賊奴等は頑迷の
無能無智なる土民等を
斯く招き無体にも
諸所の要地に陣と敷き
隙を窺い行軍の
通路を防ぎ害せんと
互いに示し合わしつつ
最も厳重に用意して
我に向かわん状なれば
先ず手始めに賊奴等が
本拠とその名に聞こえたる
龍潭坡頂所とは
攻撃なして草賊と
戡定せんと山根公
軍備軍略定められ
部下の旅団を指揮されつ
台北府をば進発し
道の嫌悪を事とせず
龍潭坡へと向かわれぬ
この時敵は我が軍の
最も烈しい進撃を
防がんものと該所なる
竹薮もって掩われし
家屋を楯と頼みつつ
村落防御を施して
盛んに我を防ぎたり
折から進む我が前衛
藤岡大尉が中隊は
村落防御の状を視つ
道を転じて東端の
村道見掛け突入し
群がる敵を迎えつつ
最も烈しく戦端し
逸早ここに開かれぬ
折から進む本隊の
先頭軍はこれはこれ
人見中尉が率いらる
一中隊の勇夫ぞ
この中隊のその中で
中尉松崎某君は
一小隊の兵員を
率いつ伴いつ竹薮を
潜り潜りて敵塁の
下へと迫り大射撃
行なわれつつ進まれる
折から又も西口へ
向かれたりし一小隊
西郷中尉が指揮に依り
最も烈しき攻撃を
敵塁見掛け加えつつ
正司大尉の中隊が
鋭く打つる砲撃と
共に力を合わせつつ
東西南の三方より
互いに強く攻め立つる
最も過激の戦闘は
流石頑固の草賊も
要害険阻の竹林も
何か支うる事やある
激戦数時いや凄き
砲煙弾雨のその中に
敵は守りと失うて
三々五々と隊をなし
逃げつ倒れつまろぶるを
逃しはせじと我先に
我が兵進んで追撃し
或いは捕えつ或いは撃つ
ここに難なく龍潭坡
我が手に頃は入りにけり
斯くと見るより山根公
部下の参謀と共々に
馬首を転じて彼方なる
大姑陥へと進まんと
斥候隊を出しつつ
四方の容子は窺われ
淡水支流に従いて
大姑陥へと向かわるる
我が皇軍の勢いは
實や旭の如くなり
明治三九の年の冬
十一月の二十一
未だ明けやらぬ東雲に
仄かに見る椅子山は
敵の籠もれる砦にて
夥多の旗を翻し
砲塁堅固に山険し
これぞ今日の天王山
この時見方の砲兵は
左手の山の懐に
小松が原を楯にとり
威勢鋭く控えたり
やがて旭と諸共に
砲火の声も勇ましく
万雷一時に轟きて
天地も為に震動し
空に漲る砲煙は
霧か霞か白雪の
掛からぬ峯もなきかな
逸り立てる東武士
後れはせじと争いつ
戦友互いに楯となり
仕官はこれを誘導し
剣の林弾の雨
その一弾に十余人
又隊長の副馬まで
倒れるものを踏み越えて
撃てども衝けども何のその
凝り固まりたる忠義心
ただ一線を進み行く
折りしも優し上官は
一首の和歌を口吟み
静かに兵士を休憩し
再び伝うる号令に
喇叭の声も凄まじく
登り登りて敵兵の
地の利を占めて人の和に
加えは来たりし天の時
北風寒く吹き閉じて
敵の妖気を払いつつ
椅子山落ちしと聞くからに
血気に逸る武夫の
勇むは心の春駒の
繋ぎ止めん故もをし
中にも勇気絶倫と
音に響きし勇夫は
九州男児の名に恥じぬ
混成部隊の一群ぞ
この一群のものとぢか
逸る心を押し静め
隊伍を揃え堂々と
歩調正しく進む行く
折しも敵の一弾は
先に進みし我が兵の
哀れ胸板射抜きたり
深手に屈せぬ勇卒は
奢りの声を張り上げて
我が隊長よこの仇を
言うにや及ぶその仇は
今日のあたり報うべし
呼ばれる声と諸共に
斃れし屍飛び越えて
松樹二龍の敵兵を
蹄の塵になさんとて
勇む折りしも彼方にて
忽ち天地を震動し
黒煙空に遡り
あわや地雷に打たれぬと
見えしは心の迷いにて
早晩敵の塁上に
我を迎える日の丸の
旗は凛々しく立ちにけり
ああこれ人為か天佑か
清国一と頼みてし
経営辛苦の旅順口
瞬く時間に乗っ取りし
その勲やいかならん
その功績やいかならん
十一月の二十一
未だ明けやらぬ東雲に
仄かに見る椅子山は
敵の籠もれる砦にて
夥多の旗を翻し
砲塁堅固に山険し
これぞ今日の天王山
この時見方の砲兵は
左手の山の懐に
小松が原を楯にとり
威勢鋭く控えたり
やがて旭と諸共に
砲火の声も勇ましく
万雷一時に轟きて
天地も為に震動し
空に漲る砲煙は
霧か霞か白雪の
掛からぬ峯もなきかな
逸り立てる東武士
後れはせじと争いつ
戦友互いに楯となり
仕官はこれを誘導し
剣の林弾の雨
その一弾に十余人
又隊長の副馬まで
倒れるものを踏み越えて
撃てども衝けども何のその
凝り固まりたる忠義心
ただ一線を進み行く
折りしも優し上官は
一首の和歌を口吟み
静かに兵士を休憩し
再び伝うる号令に
喇叭の声も凄まじく
登り登りて敵兵の
地の利を占めて人の和に
加えは来たりし天の時
北風寒く吹き閉じて
敵の妖気を払いつつ
椅子山落ちしと聞くからに
血気に逸る武夫の
勇むは心の春駒の
繋ぎ止めん故もをし
中にも勇気絶倫と
音に響きし勇夫は
九州男児の名に恥じぬ
混成部隊の一群ぞ
この一群のものとぢか
逸る心を押し静め
隊伍を揃え堂々と
歩調正しく進む行く
折しも敵の一弾は
先に進みし我が兵の
哀れ胸板射抜きたり
深手に屈せぬ勇卒は
奢りの声を張り上げて
我が隊長よこの仇を
言うにや及ぶその仇は
今日のあたり報うべし
呼ばれる声と諸共に
斃れし屍飛び越えて
松樹二龍の敵兵を
蹄の塵になさんとて
勇む折りしも彼方にて
忽ち天地を震動し
黒煙空に遡り
あわや地雷に打たれぬと
見えしは心の迷いにて
早晩敵の塁上に
我を迎える日の丸の
旗は凛々しく立ちにけり
ああこれ人為か天佑か
清国一と頼みてし
経営辛苦の旅順口
瞬く時間に乗っ取りし
その勲やいかならん
その功績やいかならん
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