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陸・海軍礼式歌
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作詞 品川隠岐麿



我が皇の遠祖
筑紫の果ての高千穂の
宮居を出でて畏くも
東の国の荒えびす
長髄彦を討たんとて
尊き御身の雨露に
晒して軍し給える
その御功績いちじるく
浪速の浦の葦蘆も
知らぬ梟師の輩も
皆大君の旗下に
順を現す勝軍
君は御弓を杖つきて
暫時は小手を春日影
四方を眺めて在せしに
いずこよりか黄金なす
光と放つ鵄一羽
飛んで御弓に止まりしを
目出度祥瑞と天皇は
祝して笑ませ給いしが
終に御軍勝ち続き
八千代に堅き帝業を
定め給いし例あり
それは昔これは又
過ぎし菊月黄海に
清の軍艦打ち沈め
勇んで戻る高千穂の
艦の柱に止まりし
鳥は金鵄に護らざる
誉れは鷹の挙羽鳥
追えども去らぬ霊鳥の
様に人々いぶかしみ
捕えて君に奉れば
君は御感の深くして
遠祖の尊霊が
祥に変わらぬ吉瑞は
我が大勝の標しぞと
祝し給えば天が下
片もる月の賤がやに
糸取る卑の童子も
語り伝えて蒼鷹の
祥は天下の吉兆と
言ふかぬ者なかりけり
祝さぬ者こそなかりけり
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作詞 酒井 慶三
作曲 近藤 信一

大正14年

外(そと)辺境に事繁(しげ)く
災禍の煙消えやらず
内(うち)凄愴(せいそう)の風吹きて
弥生の春も物寂し
二、
重き使命を身に帯びて
皇国(すめくに)護る丈夫(ますらお)が
今日しも競う演習の
砲声高し向後崎(こうござき)

三、
朝霧淡き湾口の
龍虎相撃つ修羅場(じょう)に
悲報起こりぬ潜水艦
四十三号沈みぬと

四、
全軍痛く驚きて
千々(ちぢ)に心を砕きしが
海底深く潮早く
施す術(すべ)もなかりけり

五、
間もなく引きし電線に
悲壮の声は伝わりて
生き残りたる勇士(つわもの)の
ありかは確(しか)と知れしかど

六、
ああ如何にせん人の業(わざ)
海魔の呪詛(じゅそ)に勝ち難(がた)く
救いの綱も切れ果てて
波風荒し海の面(おも)

七、
春三月の十九日
沈む夕日と諸共に
四十余名のつわものは
若木の花と散りにけり

八、
君に捧ぐる身にしあれば
誰か命を惜しむべき
されば千尋(ちひろ)の海底(うなぞこ)に
君の御艦(みふね)を守らんと

九、
黒白(あやめ)も分かぬ艦内に
入り来る水を防ぎつつ
殲(たお)るる迄も本分を
尽くしし最後君見ずや

十、
春雨(はるさめ)湿る弓張(ゆみはり)の
草木も泣かむ琵琶の海
幾日(いくひ)重ねて漸(ようや)くに
浮かび揚(あが)りぬ彼の艦は

十一、
御旗(みはた)靡(なび)きし昔日(せきじつ)の
雄々しき姿ひきかえて
司令塔辺壊れ果て
艦長の霊今いずこ

十二、
鉄扉(てっぴ)開きて細々(こまごま)と
人のありかを尋(たず)ぬれば
持ち場持ち場に留(とど)まりて
眠るが如き丈夫(ますらお)や

十三、
或(あるい)は紙片に筆太く
或は鉄扉(てっぴ)のあちこちに
残しし遺書は見る人の
腸(はらわた)断ちぬ幾度(いくたび)か

十四、
死に至るまで従容(しょうよう)と
事の始末を書(かき)残し
最後の万歳称(とな)えつつ
果てし心の健気さよ

十五、
至尊の御艦(みふね)失いし
罪を謝しつつ更にまた
遺族の上を偲(しの)びしは
鬼神も泣かむその義烈

十六、
戦雲晴れて間もなきに
軽薄の気風国に満ち
三千年の史を飾る
大和心の末如何に

十七、
七千余万の国民の
耳に響きし警鐘は
君が最後の一念の
凝(こ)りし言葉にあらざるか

十八、
目覚めよ和楽の春の夢
払え皮相の袖の塵(ちり)
世界唯一の国光(こっこう)に
光添えしは誰(た)が業(わざ)ぞ

十九、
消えにし命あだならで
遺(のこ)す教えは長(とこし)えに
活きて御国(みくに)を守りなむ
活きて御国を守りなむ
日本魂そは何ぞ
寄せ来る敵を打ち払え
外国人の侮りを
夢に受くることは無し
これぞ日本の心なる
これぞ日本の心なる

日本魂そは何ぞ
筑紫の端や陸奥に
住む人沖も諸共に
偏えに尽くす国の為
これぞ日本の心なる
これぞ日本の心なる

日本魂そは何ぞ
割れは滅び合えい立つ
いかなる有る沖も
心合わして割れざるは
これぞ日本の心なる
これぞ日本の心なる

日本魂そは何ぞ
人々の勉め怠らず
力の有らん限りには
国を開きて利を興す
これぞ日本の心なる
これぞ日本の心なる

日本魂そは何ぞ
学びの道を盛りにし
国に無学の跡を絶え
知識を以て名を揚ぐる
これぞ日本の心なる
これぞ日本の心なる

日本魂そは何ぞ
尊き人も卑人も
家の富めるもまず士気も
相親しみて辟なし
これぞ日本の心なる
これぞ日本の心なる

日本魂そは何ぞ
外国人を侮らず
道ある者と交わるに
彼と是との隔てなし
これぞ日本の心なる
これぞ日本の心なる

日本魂そは何ぞ
忠義心を堅く取り
信を尽くすその為に
身をば捨てても動かじな
これぞ日本の心なる
これぞ日本の心なる

日本魂そは何ぞ
弱きを扶け強を撃ち
正しき道の刃にて
無理非道を亡ぼさん
これぞ日本の心なる
これぞ日本の心なる

日本魂そは何ぞ
幸なき者を憐みて
慈悲の心を広め
禽獣までに及ぼさん
これぞ日本の心なる
これぞ日本の心なる
皇国の為と君の為
力が尽くすは人の義務
わが国昔忠臣と
仰ぎ尊む楠公は

皇帝の御為に
湊河原の朝露と
共に屍は消えれども
香しき名は今も尚

我が大君の御稜威と
我が日の本の国光と
共に世界に輝けり
共に世界に輝けり

皇国の為と君の為
兵士となるは民の義務
国に寇なす国あらば
進んでこれを打ち払え

君に叛ける賊あらば
進んでこれを打ち払え

弾丸も中らば避けはせず
剣も我が身を刺さば刺せ
巧妙手柄顕して
我が日の元の国光と
その名を世界に輝かせ
その名を世界に輝かせ

皇国の為と君の為
死するは兵士の常なるぞ
死人の山を踏み越えて
剣花の下に斃るべし
屍を荒野に曝すとも
なおその霊は消えやらず

天翔けり来て言あらば
国と君とを守るべし
靖国神に祭られて
我が日の本の国光と
その名を世界に輝かせ
その名を世界に輝かせ
作詞 黒川真頼


人は驚く旅路なり
人は危ぶむ旅地なり
過ぎ行く路は数千里
分け行く路は未開の地

人の恐れる西比利亜の
路一人行く旅衣
かかる境に思い立つ
福島中佐の雄々しさを

君伯林を出づる時
駒に打ち乗り言いけらく
成ると成らぬの二道ぞ
その一道は死ぬるのみ

さらば言いて打つ鞭の
音こそ耳に留まれど
行方も知らず白雲よ
影だに見えず白雲に

行けど果てなし砂漠の地
人げ稀なり広野原
別れど尽きずいおえ山
鳥も声せぬ峯続き

過ぎ行く路は欧州の
ますら武夫も知らぬ道
踏み分け越えて恙なく
キヤクダに着くぞ勇ましき

事なし了えぬさらばとて
照る日の本に帰る君
高き功を較ぶれば
鳥拉の山も麓なり

轟く御名に較ぶれば
イルテス河は音もなし
語り伝えん万世に
文に伝えん万世に
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