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陸・海軍礼式歌
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朝鮮古来わが国を
父とし母とし事えしに
彼の閔族は何故ぞ
我を差し置き他に向かい
縁故の薄き清国に
援助を請うも不審しく

また清国はわが国を
結ぶ天津条約を
反故同様に軽んじて
ただ一言の通知だに
なさで濫に出兵を
なすも誠に不審しく

思うに清は機を投じ
勿論外に意思ありて
これを果たさん心底は
鏡にかえて見る如し
時に日本も彼の国に
居留の民を保護として
海陸兵を若干名
直ちに派遣せらたり

これに続いて大鳥氏
全権公使の命を受け
韓と清との両国に
談判数日に及べども
兎に角事の捗らず
空しく時日を送るのみ
ここに公使は意を決し
朝鮮政府に迫りつつ
清兵撤去の巌談は
実に勇ましき事ぞかし
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作詞 梅村痴耕




昔豊公朝鮮を
攻め給いたるその折りに
明兵大挙二十万
我が兵僅か四五千騎
敵よ比べて九牛の
一毛だにも足らぬ兵
その小勢にて大軍を
殺し尽くせし軍にも
劣らぬ程の我が勝利
聞くもなかなか勇ましし
豊島沖の海戦に
凱歌奏せし間もあらず
我が陸兵のつわものに
牙山の敵を討たんとて
進みかかれば敵兵も
かねて期したるとなるか
釣瓶放しの砲戦に
暫時に拒ぎ守りしが
ついに守りを失いて
皆散り散りとなりにける
この時我が軍勝ちに乗り
殺傷殆ど算もなく
武器さえ多く分捕りて
高く凱歌を奏しける
奮え勇め
我が海陸の猛兵よ
この機に乗じ忽ちに
北京城へ攻め入りて
城下の盟約促して
我が帝国の比びなき
武威と稜威を輝かせ
武威と稜威を輝かせ
不詳


浪音高き荒海を
蹴立てて進む軍艦
敵はそれとも不知火の
筑紫の洋を後に見て
八重の八潮の朝風に
旭日の御旗ひらめかし
攻め行く先は直隸峡
間近に寄せて上陸を
なさん物ぞと試みて
目指すは何処の堡塁か

進むは第二の皇師よ
率いる大山大将は
敵の不意をば襲わんと
金州半島を攻撃の
伝令なして囲みけり
脆さは彼の習いにて
かつは日本の国風よ
難なく落とす三つ四つの
塁を破り城を抜き
いざ攻め行くは金州城

城は要害険しくも
敵に流石に防衛を
いと厳かにいと堅く
寄せをば撃たんと構えける
門の破きを防がんと
内より鎖と堅くして
外には敷ける地雷絨
陥れんと第二軍
勝ちに乗ったる勢いは
堤の切れし瀬の如し

されども門扉堅くして
砕ける様も見えざれば
ここに一人の勇士に
小野口徳治と呼びなして
自ら爆裂薬を執り
左右に並ぶ敵兵の
中を恐れず顧みず
佩はく太刀と村田銃
我が身の護りと担いつつ
難なく寄せり門際に

今は火薬を装置して
幾百歩をか退きて
待つほどなく轟然と
天地も砕くる凄まじさ
響きと共に城門は
破れしかども行き先は
担ぐ第二の城固め
再び門扉に走せ寄りて
敵の打ち出す弾丸の中
怖れ気もなくただ一人
計りし如くここもまた
砕きて進む折からに
扶けの人は来給いき
折から飛び来る一丸は
あわれ勇士の身を貫きぬ
されど運命強くして
傷は浅手にありければ
一旦その場は退けど
進む大和の軍隊は
声勇ましし吶喊の

敵は一人のますらおに
頼みに頼みし城門を
砕かれければ担ぐべき
勇気も落ちて逸早く
国の為より我が身ぞと
奔りては城は無人境
あわれ笑うの外ぞなき
勇める武士はつつがなく
城にと入りて万歳と
祝して歌う第二軍

作詞 荘野二郎


空もしぐるる時雨月
木々の梢は紅葉して
唐紅の櫨楓
征衣に染めて故郷に
飾る錦をいとどなお
飾るも嬉しき鴨緑の
水は西にと流れるも
日に東天に輝きて
君の稜威を見せつやに
振りかざしたる連隊旗
真一文字に攻め寄する
ここに名を負う九連城

敵は我が軍寄せたりと
見るより怖気立ちながら
険を頼みて流石にも
打ち出す弾丸は降る雨か
鳴る霹靂に異ならず
生死二つに稲妻の
影に等しき一砕き
時の大将たる者は
駒の鐙を踏みしめて
氷の剣振りかざし
敵の弾丸恐るるを
生命を惜しむ事なかれ
ただ武士の惜しむべき
ものは名のみぞ人々は
骨は砕けて土となり
肉はひしおになるとても
進めや進め諸共に
敵を恐れず進めやと
烈しき下知に励まされ
屍の山や血の川を
越えてぞ急ぐ死出の山
目指すは楽地の未来ならで
今ぞ目に見る九連城
金城玉池踏み破り
共に歌わん君が代を
千曳の岩も何のその
三時も過ぎず我が軍の
猛威に落ちし九連城
いでや歌わん君が代を
いでや歌わん君が代を
作詞 楓仙子


桜井特務曹長は
二十余りの部下と共
弾薬兵糧その外の
品を護衛し大估なる
営地に急ぐその途中
見るや林の中よりも
誰とも知らず発砲す
さては敵兵ありけるよ
油断なしぞと言う間さえ
嵐は庭の木の葉より
繁げく族がる土民共
その数凡そ数千人
手に手に武器を携えて
余さじもと打ち立てる
曹長少しも騒ぎたる
気色もあらぞ号令し
僅かの兵を一つにし
命惜しまず向かい合う
敵は小勢と侮りて
ますます猛く迫り来る
こちらは僅か二十人
敵に比べて九牛の
一毛だにと足らさせれど
死を恐れざる日本武士
曹長剣を打ち振りて
諸君の命貰うたり
一人たりとも生きてまた
還る心を持つなかき
所詮は一度は死ぬ身なり
多くの敵と亙り合い
戦死をなさば軍人の
名誉この上あらざるぞ
死ねや死ねやと励まさば
いずれ心一つになし
敵の只中縦横し
同じ枕に死にたるは
目覚ましかりけるとなりき
ああ勇ましの戦死なり
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