忍者ブログ
陸・海軍礼式歌
* admin *
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

作詞 力石徳太郎


豊島以来尾を巻きて
逃げつ隠れつ潜み居る
卑怯未練の敵艦を
偵察なしで遇えば是非
微塵にせんと我が艦は
大同江を出発す

真っ先駆けて吉野艦
続く高千穂秋津州
少し離れて浪速艦
これを案内に松島が
旗艦となりて率いしは
千代田の後に厳島
橋立比叡扶桑艦
赤城西京十二隻

岬を回り島を経て
北に南に乗り回る
実に勇ましき堅陣は
風伯恐れて息を呑み
龍神縮みて音を閉づ
空は緑に波青し
ここ黄海の北の果て
やがてぞ見ゆる大孤山
北を遥かに眺むれば
煤烟一朶空にあり

すわれや清国北洋の
艦隊来れり出遭いたり
愉快を叫ぶ将校の
眉目は喜色に包まれぬ
水兵共は熟練の
技量をここに表さん
腕を擦りて静まりて
満艦寂と音もなし
静かに破る号令は
部署に付けのただ一声
全速力の我が艦は
敵近々と猛進し
有効距離となるや否
忽ち放つ第一砲
是を始めに敵味方
互いに劣らぬ砲撃は
千雷走り万雷の
轟き渡る恐ろしさ
一天晴の戦いも
陣形崩れぬすわやすわ
進めと乗り込む単縦箋
怒龍の翻り隙もなき
我が急撃に敵艦は
勢い挫け力抜け
沈みつ焼けつ座礁しつ
堅固の梯はらはらと
跡白波と消え失せぬ
残る敵をば追撃し
廟島包む朝霧を
払って帰る日の旗は
わが国光を黄海の
浪に染めけりいつまでも
天地の尽きん時までも
PR
作詞 小笠原長生


雲か霞か凄まじや
砲煙海を閉ざしつつ
秋の日影も朧なり
入り乱れたる敵味方
合わせて二十八艦の
中にも目立つ松島は
定遠鎮遠打ち望み
真一文字に進みたり
艦の上にきっと立ち
剣打ち振り声限り
撃てや撃てよと令掛くる
まだ年若き武士の
その名を聞けば志摩大尉
猛く雄々しき波とても
ものの哀れは知るなかれ

君恩重く身は軽き
忠義の二字に父母も
妻子も跡に振り捨てつ
ただ敵軍を破らんと
鋭き眼見開きて
睨みつめたる定遠の
三十サンチの弾丸は
無残や百余の兵士は
骨肉微塵に飛び散りて
前後左右に倒れたり
大尉は鮮血を浴びつつも
更に恐るる気色もなく
いで我が部下の敵をば
とりて忠義の魂を
慰めやらんと続け撃ち
釣瓶掛けたる勢いに
さすがに堅き定遠も
火災を起こし逃げゆくを
なおも追い撃つ時も時
またも飛び来る一弾は
撃たれて大尉は波の中
浮きつ沈みつ流れ行く
されども鍛えし鉄石の
大和心の一筋に
御国を思う外はなく
片手を揚げて軍帽を
高く打ち振り叫びたり
日本帝国万歳と
この一言を名残にて
彼は果敢なくなりにけり

艦に残りし人々は
大尉の最期を眺めつつ
日本武士の鑑ぞと
今も語り伝えぬる
かかる忠義の人々が

一心こりて敵軍は
破れ砕けて影もなく
旭の御旗輝けり
あの成歡の戦いは
さして大戦ならねども
知らぬ敵地は岩も樹も
皆死の伏せる所なり
我が進みたる一尺の
土地の命の値ぞや
草に置くなる露さえも
色紅に染めなせし

肉あり血ある人の身の
躊躇い易き弾丸の雨
鎗の稲妻死の叫び
筒の響きのその中に
そ音も猛く吹きしきる
喇叭の号令進めや進め

我が喇叭手の源次郎
小高き岡に登り立ち
降り来る弾丸も数知れぬ
敵の方だに見返らぞ
目を隊長に注ぎつつ
又も号令進めや進め

山より落つる瀧の瀬が
我が進撃の弾剣
敵は得堪えで崩れたり
我が軍隊の働きは
黄金求めん為ならず
名誉の為ぞ国の為
身は小なれど肝は大

再び起こる進撃の
号令末だ半ばにて
進めや進めと音は消えぬ
如何はせしぞ源次郎
息切れせしかと返り見れば
足よろめきて唇は
なおも喇叭に接しつつ
進め進めの音は絶え絶えに
喇叭に伝う唐紅

彼斃れたり人々よ
心の色は熱血は
朱に喇叭を染めにけり
身は死すとてもますらおの
面は敵に向かいたり
汝名誉の戦死せり
岡山県下船穂村の
住人たりし源次郎
我が大君の御為ぞや
皇御国の御為ぞや
鍬を持つ手に鉄砲持って
花の仙台出たのは去年
長野逗留広島街で
欠伸交じりの小言も出たが
やがて船出は宇品の港
これが故郷の見納めなるぞ
船の中から首差し出せば
煙のようだが山々の影

どうせ死ぬのに何要るものか
さんさしぐれを歌って死ねや
骨と髪とが故郷に行かば
家でかかめが鼻高かろう
さあさやれやれ突貫攻撃
弾は霰と飛んでは来たが
何の因果か当ってくれず
露営舎営に風邪さえ引かず
豚と芋とで豚のよに肥えた

夕べかかから手紙が着いた
家の倅は学校通い
村の娘っこがお嫁に行った
ブリキラッパを五銭で買って
次男は毎日ラッパ吹く
吹いたラッパを夢に見て
今朝のラッパで目が覚めた
目が覚めた ヤンレー
作詞 小中村義象


虎伏す韓山踏みならし
進みに進む我が兵士
見よや牙山の敵営は
見る間に潰えて跡もなし
大波逆巻く海越えて
進みに進む我が艦隊
見よや豊島の敵艦は
底の藻屑となり果てつ

海陸共に潔く
向かうは支那の四百州
平壌の山大同の水
よしその山は険しとも
黄海の波威海の潮
よしその波は荒くとも
日章国旗のさすところ
いかで靡かぬ国がある

鴨緑江に秋長けて
征衣吹く風肌寒し
進め進め我が兵士
進め進め我が乗る駒
この河一つ渡しなば
これ山一つ越え行かば
敵の死守せる奉天府
瞬く暇に取りつべし

折りしも海風吹き起る
大筒小筒のその音に
旅順口の戦いか
渤海湾の争いか
行けやいざ行けいざ兵士
いざとく行けやいざ兵士
八重の雲霧掻き分けて
共に眺むる北京の月

天地のあらんその限り
日月照らさんその極み
我が大君の大御稜威
輝かすべき時は来ぬ
青雲たなびくその限り
白雲降り伏すその限り
我が日本の御光を
輝かすべき世となりぬ
BACK HOME NEXT
ブログ内検索
カテゴリー
忍者ブログ // [PR]

template ゆきぱんだ  //  Copyright: 陸・海軍礼式歌 All Rights Reserved