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陸・海軍礼式歌
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作詞 古谷玲児
作曲 佐藤長助

舗道に並木の路に
響く万歳轟く軍歌
今日も湧き立つ旗の波
東京嬉しや軍歌の都

ラジオ聴いても映画を見ても
楽し勇まし軍歌の調べ
胸はときめく血は躍る
東京嬉しや軍歌の都

街に工場にオフィスの窓に
心朗らな愛国軍歌
響け戦地の空までも
東京嬉しや軍歌の都
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作詞 佐藤惣之助
作曲 島田逸平

走れ黄包車燕のように
行くよ上海南京路
紅と緑の明るい店舗に
白いアカシアの花も散るよ

角のデパート芝居の胡弓
若い奥様は誰と行く
ちょっと待ってと花束買えば
新聞売る子が飛んで来る

夢の並木路フランス租界
揺られ揺られてすれ違う
あの娘ナチスかファッション娘
碧い眼が忘られぬ

走れ黄包車まだ日が暮れぬ
北は緑の新市街
インターナショナル虹口架けて
やがて平和の灯が点る
作詞 中村伊佐治
作曲 上原げんと

紅い袂を脱ぎ捨てて
白衣に換えたあの日から
少女の胸の純情は
紅燃ゆる赤十字

花と散らぬが口惜しと
嘆く兵士の手を取って
仰げば野戦病院の
テントに青い月が出る

待てばまた来る春の日に
命捧げて散りませと
慰めながら夜更けて
轟く火筒遠く聞く

白い腕につわものの
命一つを抱き締めて
白衣に血潮染む度に
少女は強くなって行く
作詞 梅木三郎
作曲 東辰三

真昼の陣営空高く
銃声遥か地平線
暫し昼寝の塹壕に
故郷で聞いた虫の声虫の声

行けども行けども大平原
草の実食ってなお進む
秋の日差しのまだ強く
鉄の兜は玉の汗玉の汗

木陰に馬を繋ぎ止め
どこの誰かは知らないが
嬉しい言葉の慰問文
今朝から三度読み返す読み返す

白木の箱の戦友を
胸に捧げて幾日ぞ
戦友よ聞いたかあの喇叭
今日も二人で進むのだ進むのだ
作詞 佐藤惣之助
作曲 上原げんと

紅の花興行列作り
支那の花嫁さん揺られて来るよ
高い城壁楊柳の影を
響くチャルメラ銅鑼も鳴る

可愛い黒髪三日月眉毛
支那の花嫁さん杏の花よ
花の灯篭がほのぼの揺れりゃ
赤い扇で顔隠す

点す客間に溢れるお客
支那の花嫁さんお人形さんよ
赤い服着て耳輪を下げて
庭の花火を見て笑う

胡弓も響く明るい夜
星さえ光る明るい夜
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