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陸・海軍礼式歌
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作詞 北村秀雄
作曲 清瀬保二

風は追い風白波立てて
揃う帆桁に陽が昇る
天下御免の御朱印船だ
何の荒波大和魂

男度胸の飛沫を浴びて
ルソンジャガタラカンボジア
海も万里の御朱印船だ
拓く南の椰子の島

昔懐かし黒潮越えて
鉄の心の船が行く
昭和日本木造船だ
目指す島にも日の御旗
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作詞 福田伝吉
作曲 池譲

我が子未だいとけなけれど
明日の日は君の御楯ぞ
とく伸びよ強く育てと
朝夕に母は祈れり

小夜更けて幼眠りの
円かなるその枕辺に
針持つ手憩いもやらず
母はただ子ゆえ励みき

ああ今ぞその子召されて
大いなる御戦の下
花と散る若き命を
誉れぞと母は嘆かず

げに優し雄々し崇高し
靖国の子等を育む
垂乳根の母は故郷
日の本の子等の産土
作詞 安藤一郎
作曲 平井保喜

御稜威広き国原に
潮の香高き幸倉よ
ああ海こそは御祖の恵み

国の創めに轟きし
波の響きは今新た
津々浦々に呼び応う
ああ海こそは歴史のこだま

万波を越えて幾度か
夷撃ちたる民族の
旗翻すこの決戦
ああ海こそは未来の光

南や北に敵を衝き
亜細亜の砦いや堅し
大和島根を楯り抱く
ああ海こそは皇国の力
作詞 堀内敬三
作曲 山田耕作

轟々と雲に鳴る
翼翼大編隊
突き入るや敵の空
見る見る地平傾かば
用意忽ち将兵が
決死の瞳澄み渡る

青空を射る如く
燃ゆる気流衝いて跳ぶ
死を越えし瞬間に
突如と開く落下傘
飛翼叫びて去る空を
神兵今ぞ天降る

百千の白き花
燦爛咲きて空に満ち
雪崩撃つ敵砲の
弾幕踏んで降りかかる
胆は鉄なり百千の
若武者花を負える武者

挙り立つ全部隊
弾雨荒ぶ草の上
落下傘かなぐりて
矢庭に急射浴びせつつ
断乎突撃血飛沫の
砦に揚ぐる日の御旗
作詞 佐伯孝夫
作曲 大中寅二

昼なお暗い密林の
道無き道を踏み越えて
日に夜を次いで進み行く
敵撃滅の鉄兜

千人針の腹巻も
ぐっしょり濡れる玉の汗
渇けば啜る華の露
唇噛んでまた進む

行く手を阻む泥の沼
猛獣毒蛇何者ぞ
名立たる敵に会うまでは
護れよ八幡肌守り

おどろに繁る蔦蔓
慌てて逃げる猿の群れ
ちらりと見えるあの空は
幾日振りの青空ぞ

忽ち襲う大驟雨
浴びつつ兵は黙々と
敵陣指して粛々と
密林衝いてなお進む

日中の熱さ夜の寒さ
マッチは湿るこの瘴気
生木を燃して水盒の
煙に咽ぶ戦友若し

折しも響く爆音は
ああ勇ましの友軍機
日の丸振って陰ながら
武勲を祈る小休止

東を向けば父母の
励ます声が今日もする
誓って明日は敵の旗
この手で銃で撃ち抜くぞ
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