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陸・海軍礼式歌
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作詞 横井忠直

大同江は広けれど
剣鶴山は高けれど
忠勇無双の我が軍は
苦もなく跨ぎて進みけり

険阻を頼みし敵兵は
いかにか肝を冷やしけん
皇御国のつわものは
翼ありとや思いけん

頃しも秋の十六夜の
月にひらめく日本刀
砲烟弾雨隙間なく
平壌城を取り囲む

多勢を頼みし敵兵も
規律無ければ整わず
暫し支うるその間さえ
嵐に木の葉と散り失せぬ

実に理や今もなお
仁義の師に敵は無く
光まばゆき日の旗は
唐土駆けて輝けり

この勢いに乗じなば
凱歌は近き内ならん
渤海湾は深くとも
北京の城は遠くとも
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作詞 西垣佐太郎
作曲 元橋義敦

見るは今宵と昔より
言いにし三五の夜半の月
明日は捨てんと思う身を
げにや今宵を限りにと

心に掛かる雲も無く
唐土掛けて進む影は
高麗の荒野に駒止めて
見渡す空の面白や

隈田河原にあらねども
清けき水の大同江
待乳の山にあらねども
一際高き牡丹台

白き波間に浮く影は
流れを渡す船の橋
小暗の森の梢にぞ
見ゆるは敵の旗ならん

秋とも言えど風寒し
置く霜白き真夜中に
氷の刃抜き連れて
駒の歩みを早めつつ

彼方の岡の凹みより
此方の野辺の小道より
河を渡りて敵塁に
迫るは味方の先鋒軍

有明月の影清く
夜は灰々と明け染めて
河面深く立ち込めし
狭霧晴れ行く絶え間より

一声響く砲の音
すわや戦は始まれり
時こそ来たれ諸共に
囲みて撃たん敵塁を

彼方は三万我はまた
二万に余る兵士等が
西に東に北南
均しく進む平壌府

蹄の響き鬨の声
進軍喇叭の音も高く
旭の御旗振り翳し
駆け行く様は山嵐

天に轟き地に震い
あわれこの世は崩るらん
猛る雷山を抜き
木々は砕けて空に舞い

飛交う矢玉は雨霰
きらめく剣は雷か
千百万の噴火口
吼ゆる響きは物凄し

日章高く昇るとも
閉ざす煙は光なく
いよいよ注ぐ敵の弾
ますます怒る味方軍

名誉を惜しみこの身をば
命は予ねて大君に
捧げ奉りしこの骸
捨つるは今と進み行く

馬に触るれば馬を斬り
人に触るれば人を斬り
斃るる屍踏み越えて
死地に駆け入るもののふの

鋭き刃に敵兵は
支えかねんぞ逃ぐるなり
いずこを指して逃ぐる兵
逃るる道はあらんなり
作詞 池辺義象
作曲 奥好義

天地と共に限り無き
我が大君の高御座
高き御稜威は世々かけて
仰がぬ人も無かりけり

天地と共に極み無き
神の定めし高御座
高き姿は富士ヶ嶺の
仰がぬ国もなかりけり
作詞 永井建子
作曲 永井建子

露営の夢を土城子に
結びもあえず夜の霜
解けかかりたる革帯を
締め直しつつ起ち上がり
明け残りたる月影に
前を臨めば水師営
砲塁高く山々を
連ねて待てる旅順兵

待ちに待ちたるこの朝を
二十一日この朝を
最後となして我進む
砲弾雨注のその中を
硝煙地雷のその中を
縦横無下に馳け巡り
突貫なせばたちまちに
難なく落つる敵の塁

逃ぐるが勝ちと敵兵が
振り向く後ろに日本刀
前は即ち渤海の
船路操り危うくも
跡白波と落ち行けば
またも撃ち出す村田銃
窮鼠かえって猫を噛む
力もいかであらばこそ

彼が金城鉄壁と
頼みきったる砲台も
端なく落ちて傲頑の
支那も眠りや覚めにけん
夜寒を語る暁の
風心地よく翻る
御旗仰げば尊くも
大日本の旅順口
作詞 加藤清義
作曲 萩野理喜治

渡るに易き安城の
名はいたずらのものなるか
敵の撃ち出す弾丸に
波は怒りて水騒ぎ

湧き立ち返る紅の
血潮の外に道もなく
先鋒たりし我が軍の
苦戦の程ぞ知られける

この時一人の喇叭手は
取り佩く太刀の束の間も
進め進めと吹きしきる
進軍喇叭の凄まじさ

その音たちまち打ち絶えて
再び幽かに聞こえたり
打ち絶えたりしは何ゆえぞ
幽かに鳴りしは何ゆえぞ

打ち絶えたりしその時は
弾丸喉を貫けり
幽かに鳴りしその時は
熱血気管に溢れたり

弾丸喉を貫けど
熱血気管に溢るれど
喇叭放さず握り締め
左手に杖つく村田銃

玉とその身は砕けても
霊魂天地を駆け巡り
なお敵軍を破るらん
ああ勇ましの喇叭手よ

雲山万里かけ隔つ
四千余万の同胞も
君が喇叭の響きにぞ
進むは今と勇むなる
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