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陸・海軍礼式歌
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愚鈍極まる台湾の
草賊奴等は頑迷の
無能無智なる土民等を
斯く招き無体にも
諸所の要地に陣と敷き
隙を窺い行軍の
通路を防ぎ害せんと
互いに示し合わしつつ
最も厳重に用意して
我に向かわん状なれば
先ず手始めに賊奴等が
本拠とその名に聞こえたる
龍潭坡頂所とは
攻撃なして草賊と
戡定せんと山根公
軍備軍略定められ
部下の旅団を指揮されつ
台北府をば進発し
道の嫌悪を事とせず
龍潭坡へと向かわれぬ
この時敵は我が軍の
最も烈しい進撃を
防がんものと該所なる
竹薮もって掩われし
家屋を楯と頼みつつ
村落防御を施して
盛んに我を防ぎたり
折から進む我が前衛
藤岡大尉が中隊は
村落防御の状を視つ
道を転じて東端の
村道見掛け突入し
群がる敵を迎えつつ
最も烈しく戦端し
逸早ここに開かれぬ
折から進む本隊の
先頭軍はこれはこれ
人見中尉が率いらる
一中隊の勇夫ぞ
この中隊のその中で
中尉松崎某君は
一小隊の兵員を
率いつ伴いつ竹薮を
潜り潜りて敵塁の
下へと迫り大射撃
行なわれつつ進まれる
折から又も西口へ
向かれたりし一小隊
西郷中尉が指揮に依り
最も烈しき攻撃を
敵塁見掛け加えつつ
正司大尉の中隊が
鋭く打つる砲撃と
共に力を合わせつつ
東西南の三方より
互いに強く攻め立つる
最も過激の戦闘は
流石頑固の草賊も
要害険阻の竹林も
何か支うる事やある
激戦数時いや凄き
砲煙弾雨のその中に
敵は守りと失うて
三々五々と隊をなし
逃げつ倒れつまろぶるを
逃しはせじと我先に
我が兵進んで追撃し
或いは捕えつ或いは撃つ
ここに難なく龍潭坡
我が手に頃は入りにけり
斯くと見るより山根公
部下の参謀と共々に
馬首を転じて彼方なる
大姑陥へと進まんと
斥候隊を出しつつ
四方の容子は窺われ
淡水支流に従いて
大姑陥へと向かわるる
我が皇軍の勢いは
實や旭の如くなり
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作詞 菊間義清
作曲 山田源一郎

地の利占めたる要害も
東北男児に囲まれて
などか二夜と支うべき
やがて傾く歩月楼

ここを先途と敵兵は
城を固めて死を決し
銃砲弾丸蒔くごとく
間無く隙無く討ち出だす

煙の中を掻い潜り
手斧翳して進み行く
勝り劣らぬますらお
白坂・松倉両兵士

鎖して堅き楼門に
大喝一声振り上げて
扉の真中砕けよと
打ち込む斧の音凄く

飛び来る弾丸は白坂の
頭をはたと貫けり
また来る弾丸は松倉の
胸板深く劈けり

玉の緒絶えて倒れしも
血走る眼見開きて
斧は放たず握り締め
なおも楼門睨みたり

ああ勇ましき白坂や
勇士に恥じぬ働きぞ
ああ勇ましき松倉や
勇士に背かぬ討ち死にぞ

この勇ましき討ち死には
血潮に染まる斧の上の
朽ちせん世まで語り継ぎ
軍人亀鑑と仰がれん
作詞 坂正臣
作曲 山田源一郎

さほどに広き支那の国
勇士も数多あるらんを
征する毎に撃ち破る
我が軍隊の雄々しさよ

春まだ浅き三月の
四日の朝の雪の中
市街の民の家に拠り
彼等は我を狙いけり

敵と味方地を替えば
進むに難き地理なれど
勇気に富める我が兵は
屍の山を越えて行く

山砲野砲雷か
地震か獅子の吼ゆるかと
魂消えて耳もしい
恐ろしなどは愚かなり

日の目を覆う草むらは
我が榴弾の拓くなり
並木の柳煙れるは
彼等が弾丸の名残なり

夜昼かけし激戦に
全く敵は打ち負けて
逃がるるあれば降るあり
牛荘我に属しけり
作詞 佐々木信綱
作曲 納所弁次郎

天の川波荒れ立ちて
音無き瀧や落ち来らん
林も森も野も山も
皆白妙になり果てて
降りしく深雪おやみなく
更けゆく夜半の風強し

身を切るごとき真夜風と
激しき吹雪冒しつつ
敵の在処を探るべく
命ぜられたる斥候の
尊き職分尽くさんと
進む一人の兵士あり

折々出だす我が息は
氷りて髭の色白く
衣は薄し風荒し
耳も鼻も手も足も
切れんばかりに寒けれど
勇める胸は燃ゆるなり

燃え立つ彼の心には
寒さもあらず侘しさも
御国と君を思いつつ
勤め尽くすと急ぐなり
急ぐ行く手の森蔭に
烈しき響き起りたり

手に持つ銃を取り上げて
木立の奥を伺いぬ
森には敵のあらずして
凄まじかりし彼の音は
繁れる村竹下折れて
しづるる雪の音なりき

打ち笑みつつもますらおは
彼方此方に見巡らし
また行く手を探らんと
道無き道を踏み分けぬ
吹雪きの風は吹きそいて
東の空はなお暗し
作詞 佐々木信綱
作曲 奥好義

轟く砲の音凄く
黒雲迷う威海衛
木枯らし荒び雪打ち散りて
彼方此方に弾丸ぞ飛ぶ

大尉は声も高らかに
染めよ深雪を紅に
進めよ士卒皇国の為に
正義の血潮注ぎつつ

勇みて進む道野辺に
泣く児の声ぞ聞こゆなる
深雪を覆う老松蔭に
敵の孤児ただ一人

母をや慕う父や呼ぶ
哀れ愛しと立ち止まり
抱き上ぐれば打ち笑みつつも
大尉の腕に縋るなり

いかにかせましいかにせん
敵営既に程近し
伴い行かば補だしとならん
捨てて行かんは忍び得ず

よしよし行かん伴いて
我は大和のますらおぞ
左手に敵の孤児を抱き
右手に振るわん日本刀

嵐は止みぬ雲晴れぬ
敵は跡なく逃げ去りぬ
朝日の御旗の輝く野辺に
笑みてぞ眠る幼児は

戦の庭にますらおが
心の稲の香しく
清き誉れは万代までも
高き誉れは千代までも
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