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陸・海軍礼式歌
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作詞 鳥山啓
作曲 鈴木米次郎

雲居を凌ぐ摩天嶺
容易く鳥も越えかねる
地の利を占めし敵塁の
守りは実に堅固なり

守りはよしや堅くとも
破れや破れとく進め
指揮する猛将誰なるぞ
大寺少将旅団長

頭髪上り眦裂け
駿馬を駆って馳せ登る
剛将の下に弱兵の
あらずと言うも理や

硝煙弾雨を凌ぎつつ
手負いと死人乗り越えて
ただひた攻めに攻め寄する
勢いいとも凄まじや

金城湯地と頼みつる
天険無双の摩天嶺
さしもに堅き砲塁も
我が手に今ぞ落ちにける

勇みて挙ぐる勝鬨に
山鳴り谷も応えつつ
黄龍の旗焼き捨てて
輝き渡る日章旗

敵艦はやくこれを見て
撃ち出す砲丸繋げれど
少将いとも悠然と
海上遠く見渡せり

この時敵の破裂弾
空気を切って飛び来り
砦の上に迸り
火炎は四方に散乱す

智勇を兼ねし良将も
痛手にさすが堪えかねて
摩天の嶺の淡雪と
儚く消えて失せにけり

ああ少将よ少将よ
皇国の為に身を捨てて
この敵塁を抜きしより
敵勢とみに挫折せり

この他数所の砲台の
瓦のごとく解けつるも
少将一死を省みぬ
忠勇義烈の結果なり

ああ少将よ少将よ
君をば撃ちし定遠は
幾程なくて我が軍の
雷火に脆く砕かれぬ

ああ少将よ少将よ
身は消えぬれど名を残す
栄誉は長くその山の
嶺より高く仰ぐなり
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作詞 久田鬼石
作曲 不知山人

陸に敗北海には沈んで
豚尾の軍勢
土地や軍艦占領われて
それでも懲りずに敵対の
チョイト可笑しい空威張り

豚尾漢めが戦争するとは
片腹痛や
及ばぬ敵対止めにして
故国へ帰って豚小屋の
チョイト掃除をするが良い
作詞 佐戦児
作曲 田中穂積

如何に狂風吹き巻くも 
如何に怒濤は逆巻くも 
たとえ戦艦多くとも 
何恐れんや義勇の士 
大和魂充ち満つる 
我等の眼中難事無し

維新この方訓練の 
技量試さん時ぞ来ぬ 
我が帝国の艦隊は 
栄辱生死の波分けて 
渤海湾内乗り入りて 
撃ち滅ぼさん敵の艦

空飛び翔ける砲丸に 
水より踊る水雷に 
敵の艦隊見る内に 
皆々砕かれ粉微塵 
艫より舳より沈みつつ 
広き海原影も無し

早くも空は雲晴れて 
四方の眺めは波ばかり 
余りに脆し敵の艦 
この戦いは物足らず 
大和魂充ち満つる 
我等の眼中難事無し
作詞 大和田 建樹
作曲 瀬戸口 藤吉

月は隠れて海暗き
二月四日の夜の空
闇を標に探り入る
我が軍九隻の水雷艇

目指す敵艦沈めずば
生きて帰らじ退かじ
手足は弾に砕くとも
指は氷に千切るとも

朧げながらも星影に
見ゆるは確かに定遠号
いざ一討ちと勇み立つ
将士の心ぞ勇ましき

たちまち下る号令の
下に射出す水雷は
天地も震う心地して
目指す旗艦に当たりたり

走る稲妻打つ霰
襲わば襲え我艦を
神はいかでか義に背く
敵の勝利を護るべき

見よ定遠は沈みたり
見よ来遠は沈みたり
音に響きし威海衛
早や我が物ぞ我が土地ぞ

ああ我が水雷艇隊よ
汝の誉は我が軍の
光と共に輝かん
かかる愉快はまたやある

敵の関門破れたり
敵の海軍亡びたり
我指す処は今は早や
四百余州も何ならず
作詞 佐々木信綱
作曲 奥好義

煙も見えず雲も無く 
風も起こらず波立たず
鏡のごとき黄海は 
曇り初めたり時の間に

空に知られぬ雷か 
波にきらめく稲妻か
煙は空を立ち込めて 
天津日影も色暗し

戦い今かたけなわに 
務め尽せるますらおの
尊き血もて甲板は 
唐紅に飾られつ

弾丸の破片の飛び散りて 
数多の傷を身に負えど
その玉の緒を勇気もて 
繋ぎ止めたる水兵は

間近く立てる副長を 
痛む眼に見とめけん
彼は叫びぬ声高に 
「まだ沈まずや定遠は」

副長の眼は潤えり 
されども声は勇ましく
「心安かれ定遠は 
戦い難くなし果てき」

聞きえし彼は嬉しげに 
最後の微笑を漏らしつつ
「いかで仇を討ちてよ」と 
言う程も無く息絶えぬ

「まだ沈まずや定遠は」 
この言の葉は短きも
皇国を思う国民の 
胸にぞ長く記されん


副艦長の過ぎ行くを 
痛む眼にみとめけん
苦しき声を張り上げて 
彼は叫びぬ副長よ

呼び止められし副長は 
彼のかたえに佇めり
声を絞りて彼に問う 
まだ沈まずや定遠は

皇国に尽くす皇軍の 
向かう所に敵も無く
日の大御旗うらうらと 
東の洋を照らすなり
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