澎湖島と呼びなすは
四十余里の大島ぞ
事を台湾全島に
挙げんと思うその時は
先ず手始めにこの島を
陥いれるこそ有利ぞや
昔名高き鄭成功
始めて事を台湾に
挙げて三代島王と
その名世界に響きしも
その根據をば尋ぬれば
取りも直さずこの島ぞ
そかあらぬか白妙の
夏なお寒き遼東や
山東省の要害を
物の見事に打ち砕き
武名を世界各国に
轟かされし征清の
忠実武勇の我が軍は
ここに台湾全島を
征清せばやと逸早く
混成部隊を組織なし
比志島大佐を長として
名残の雪の消えやらぬ
末の三月月半ば
部下の勇士を引き連れて
数隻の艦に護られつ
宇品港を出発し
万里の波濤を蹴破りて
澎湖島へと差し掛かる
折から敵は我が軍に
押し寄せ来る有様を
探り知りしや騒然と
島の周囲の要塞に
野砲臼砲数多く
整列なして我が軍を
防がんものと健気にも
守備を固めて巌然と
我に抗いし敵原の
心根いとど笑止なれ
然れど彼等は烏合の徒
固まり義務の守備なれば
如何にぞ我に敵すべき
勢い鋭き我が軍の
訓練熟する攻撃に
島中逸一の要地とぞ
人も知りたる馬公港
馬公港も何のその
瞬間時に我が兵の
忠魂こもる鋭鋒を
受けて跡なく散然と
降るもあれば逃ぐるもあり
聞くも愉快な大勝を
奏しつ領す澎湖島
南の空に日章の
逸早高く燦然と
光り輝く光景は
混成部隊のますらおが
立てし武勇の功績ぞ
立てし武勇の功績ぞ
四十余里の大島ぞ
事を台湾全島に
挙げんと思うその時は
先ず手始めにこの島を
陥いれるこそ有利ぞや
昔名高き鄭成功
始めて事を台湾に
挙げて三代島王と
その名世界に響きしも
その根據をば尋ぬれば
取りも直さずこの島ぞ
そかあらぬか白妙の
夏なお寒き遼東や
山東省の要害を
物の見事に打ち砕き
武名を世界各国に
轟かされし征清の
忠実武勇の我が軍は
ここに台湾全島を
征清せばやと逸早く
混成部隊を組織なし
比志島大佐を長として
名残の雪の消えやらぬ
末の三月月半ば
部下の勇士を引き連れて
数隻の艦に護られつ
宇品港を出発し
万里の波濤を蹴破りて
澎湖島へと差し掛かる
折から敵は我が軍に
押し寄せ来る有様を
探り知りしや騒然と
島の周囲の要塞に
野砲臼砲数多く
整列なして我が軍を
防がんものと健気にも
守備を固めて巌然と
我に抗いし敵原の
心根いとど笑止なれ
然れど彼等は烏合の徒
固まり義務の守備なれば
如何にぞ我に敵すべき
勢い鋭き我が軍の
訓練熟する攻撃に
島中逸一の要地とぞ
人も知りたる馬公港
馬公港も何のその
瞬間時に我が兵の
忠魂こもる鋭鋒を
受けて跡なく散然と
降るもあれば逃ぐるもあり
聞くも愉快な大勝を
奏しつ領す澎湖島
南の空に日章の
逸早高く燦然と
光り輝く光景は
混成部隊のますらおが
立てし武勇の功績ぞ
立てし武勇の功績ぞ
作詞 梅村癡耕
頃は七月末つ方
茜指す太陽に朝霧も
晴れて身に染む朝ぼらけ
我が帝国の軍艦は
朝鮮国の岸近き
豊島沖へ掛かりけり
あある所へ向かうより
支那の軍艦寄せ来たり
物をも言わず我が軍に
切って放せし弾丸は
雨か霰かほとばしる
浪の飛沫か降る雹も
斯くやと計り思われぬ
あある卑怯の挙動を
事ともせざる我が艦は
咄嗟の隙に軍備なし
浪の白泡蹴上げつつ
敵艦目掛け砲撃す
その凄まじき勢いに
主客所を異になし
卑怯が常の清艦は
船足早く逃走す
行くをやらじと追い掛ける
我が軍艦と老朽し
敵の船との挑合い
いかで相手になるべきか
清兵千五百人
乗せて来りし敵艦は
ただ一弾に沈められ
清国一と聞こえある
操江號は我が方に
捕獲されたる不始末の
原因は自ら招きたる
禍なれば是非もなし
東半球の大陸に
我が大国に及ぶもの
無しと誇りし清国が
海の隅なる一孤島
日本国に打ち負けし
その見苦しき敗北は
西の隅から東なる
国の果てまで伝わりて
世界万国万国の
物笑いぞとなりにける
朝日に匂う桜花
日本国に比べては
国大なれど清国は
総身は知恵の回らざる
弱虫なれば是非もなし
獨活の大木彼の国は
今に日本の属国ぞ
今に日本の属国ぞ
進めや進め諸共に
支那の都は進み入り
我が日の本の威を示せ
我が日の本の威を示せ
頃は七月末つ方
茜指す太陽に朝霧も
晴れて身に染む朝ぼらけ
我が帝国の軍艦は
朝鮮国の岸近き
豊島沖へ掛かりけり
あある所へ向かうより
支那の軍艦寄せ来たり
物をも言わず我が軍に
切って放せし弾丸は
雨か霰かほとばしる
浪の飛沫か降る雹も
斯くやと計り思われぬ
あある卑怯の挙動を
事ともせざる我が艦は
咄嗟の隙に軍備なし
浪の白泡蹴上げつつ
敵艦目掛け砲撃す
その凄まじき勢いに
主客所を異になし
卑怯が常の清艦は
船足早く逃走す
行くをやらじと追い掛ける
我が軍艦と老朽し
敵の船との挑合い
いかで相手になるべきか
清兵千五百人
乗せて来りし敵艦は
ただ一弾に沈められ
清国一と聞こえある
操江號は我が方に
捕獲されたる不始末の
原因は自ら招きたる
禍なれば是非もなし
東半球の大陸に
我が大国に及ぶもの
無しと誇りし清国が
海の隅なる一孤島
日本国に打ち負けし
その見苦しき敗北は
西の隅から東なる
国の果てまで伝わりて
世界万国万国の
物笑いぞとなりにける
朝日に匂う桜花
日本国に比べては
国大なれど清国は
総身は知恵の回らざる
弱虫なれば是非もなし
獨活の大木彼の国は
今に日本の属国ぞ
今に日本の属国ぞ
進めや進め諸共に
支那の都は進み入り
我が日の本の威を示せ
我が日の本の威を示せ
作詞 金谷礦一
釣瓶放しの弾丸は
夏の夕べの夕立か
小春の朝に降る雹か
山の端包む叢雲は
晴れても暗き玉煙
響く筒音凄まじく
山も崩るるばかりなり
砲煙弾雨のその中に
屹立なして剣を振り
士卒を励ます大将は
これぞ立見の少将と
聞きては怖ずる鬼神の
勇威をかねし良将ぞ
勇猛無比の将軍ぞ
それに従う兵士は
死をだも辞せぬ日本武士
命は軽く思えども
義を泰山の重しとし
死地に望みて辞せず
国の為には梓弓
引きて返るの心をし
牡丹の台の要害も
何恐ろしき事あらん
獅子とも降りて破りなん
大同江の川浪も
何恐ろしき事あらん
龍ともなりて渡りなん
我は獅龍に恥じぬなり
敵の大軍何のその
クルップ砲も何のその
無煙火薬も来いからず
討たば大軍破れなん
クルップ砲は人為なり
無煙火薬も全じと
我に勝るものあるぞ
我の勝れるそのものは
クルップ砲にも勝るなり
無煙火薬も及ばざる
火にも焼けざる魂ぞ
日本魂ある猛者の
何とて敵を恐るべき
クルップ砲も何のその
進めや進め諸共に
死地に入らねば生を得ず
死する覚悟で進めよや
獅子にも恥じぬ勇持ちて
龍にも優る威を持ちて
牡丹の台を破るべし
進めや進め皆ともに
皆諸共に進み行く
様を見るより内ち出だす
弾丸は一入劇しきも
死を決したる武士は
恐れもなさで屍の
山や血の川踏み越えて
牡丹台へと取りつめぬ
釣瓶放しの弾丸は
夏の夕べの夕立か
小春の朝に降る雹か
山の端包む叢雲は
晴れても暗き玉煙
響く筒音凄まじく
山も崩るるばかりなり
砲煙弾雨のその中に
屹立なして剣を振り
士卒を励ます大将は
これぞ立見の少将と
聞きては怖ずる鬼神の
勇威をかねし良将ぞ
勇猛無比の将軍ぞ
それに従う兵士は
死をだも辞せぬ日本武士
命は軽く思えども
義を泰山の重しとし
死地に望みて辞せず
国の為には梓弓
引きて返るの心をし
牡丹の台の要害も
何恐ろしき事あらん
獅子とも降りて破りなん
大同江の川浪も
何恐ろしき事あらん
龍ともなりて渡りなん
我は獅龍に恥じぬなり
敵の大軍何のその
クルップ砲も何のその
無煙火薬も来いからず
討たば大軍破れなん
クルップ砲は人為なり
無煙火薬も全じと
我に勝るものあるぞ
我の勝れるそのものは
クルップ砲にも勝るなり
無煙火薬も及ばざる
火にも焼けざる魂ぞ
日本魂ある猛者の
何とて敵を恐るべき
クルップ砲も何のその
進めや進め諸共に
死地に入らねば生を得ず
死する覚悟で進めよや
獅子にも恥じぬ勇持ちて
龍にも優る威を持ちて
牡丹の台を破るべし
進めや進め皆ともに
皆諸共に進み行く
様を見るより内ち出だす
弾丸は一入劇しきも
死を決したる武士は
恐れもなさで屍の
山や血の川踏み越えて
牡丹台へと取りつめぬ
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