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陸・海軍礼式歌
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選歌 読売新聞社
作曲 東京音楽学校

撃ちてし止まんますらおに
何の機雷ぞ防潜網
あこの八日待ち侘びて
鍛え抜きたる晴れの技
示すは今ぞ真珠湾

神なり既に九つの
生死越えたる荒御魂
いざ皇国の興廃と
史上例無き肉薄に
必殺誓う海の底

轟沈撃破時の間に
屠る戦艦巡洋艦
見よ友軍の爆撃に
天誅降る米主力

襲撃正に成功と
月の出潮に打つ無電
おおその無電打ち終えて
遂に還らず艇五隻
還らず遂に九勇士

一億仰げ尽忠の
天地貫くその至誠
基堅めし軍神
燦たり特別攻撃隊
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作詞 石松秋二
作曲 能代八郎

千里の海原怒涛を越えて
国の御楯ぞ浮城は進む
腕も度胸も筋金入りだ
海の勇士の喇叭が響く
おおさどんと来い太平洋

軍港離れて海征くからは
水漬く屍は予ねての覚悟
揺れる砲塔上甲板に
いつも決死の猛訓練だ
おおさどんと来い太平洋

揚げたZ旗この一戦の
誉れ劣らぬ勝利の誓い
護る海原生命線を
侵す不断は断じてさせぬ
おおさどんと来い太平洋

我は海の子軍艦旗の下に
燃えて火となる百戦錬磨
暴風雨来たとて何恐れんや
鍛え上げたぞ海国魂
おおさどんと来い太平洋
作詞 南條歌美
作曲 細川潤一

七生報国殉忠の
大和魂火と燃えて
黙々励む大覚悟
果たさん時は遂に来ぬ

決意を秘めた九勇士
只今より行きますと
従容笑みて征でて行く
嵐は叫ぶ真珠湾

いざ征かん網も機雷も乗り越えて
撃ちて真珠の玉と砕けん

大君の為太洋に
散りて悔い無き若桜
護国の神と仰がれる
その名は特別攻撃隊
作詞 藤田まさと
作曲 宮脇春夫

見えた見えたよ椰子の葉越しに
シンガポールの灯が見えた

背嚢枕にごろ寝の勇士
夢はいずこを走るやら

弾丸の雨降る密林越えて
翳す血染めの日章旗

聞かせてやりたや九段の友に
虎は死しても皮留む
人は死しても名を残す
君は護国の人柱
シンガポールの勝鬨を
作詞 藤田まさと
作曲 鈴木哲夫

奇襲部隊に参加して
鉄のコタバルクワンタンや
錫で名高いペラク州
ゴムのジョホール乗り越えて
シンガポールへまっしぐら

百年長き侵略の
牙城見事に占領し
重慶蘭印豪州の
命の綱を断ちました
東亜の春も近しです

朝日の御旗翩翻と
輝き競う島の朝
声を限りに万歳と
叫べば浮かぶ戦友の顔
僕はとうとう泣きました

しかし油断はなりませぬ
一年二年は弾丸戦
三年四年は根競べ
デマ戦術やゲリラ戦
敵には敵の武器がある

勝った取ったはまだ早い
そうだ戦はこれからだ
銃執る兵のその後に
続く銃後の決死隊
頑張りましょうお母さん
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