雲に寄せる

作詞　安藤一郎
作曲　弘田竜太郎

海より昇る朝の日に
光輝よう水と空
南を指して行く雲よ
正しき治めに蘇える
異国人に日本の
古き歴史を告げよかし

黄金に実る稲田吹く
風の行衛に遥々と
幾山越えて行く雲よ
大陸の野に屯せる
我がつわものに豊年の
安けき秋を告げよかし

胸を張って

作詞　大政翼賛会宣伝部
作曲　弘田竜太郎

青空仰いで大きな呼吸
皆揃ってこの胸張って
いつもいつも
朝の気持ちで歩こうよ

かどでの朝

作詞　勝承夫
作曲　信時潔

朝雲の下連なる緑
故郷の山の親しさは
門出の朝の胸を打つ
振り返りまた振り返る

志し立て出で立つ我は
藁屋根の軒の懐かしさ
老いたる母は縁に立ち
手を翳し見送りたもう

懐かしき山親しき緑
輝きて励ますごとく
門出の我の胸を打つ
振り返りまた振り返る

仕事の前に

作詞　勝承夫
作曲　平井保喜

朝の体操は楽しい体操
朝日を浴びて爽やかな
この身に溢れる力と若さ
さあ元気一杯
今日の仕事に励もうよ

昼の休みは楽しい休み
食事の後の一時を
皆で語るよ果て無き希望
さあ元気一杯
午後の仕事に励もうよ

夜の憩いは楽しい憩い
故郷の母も健やかに
田畑を守ると嬉しい便り
さあ元気一杯
明日も仕事に励もうよ

一日の汗をぬぐいて

作詞　恩田幸夫
作曲　福井文彦

一日の汗を拭いて
夕映えの丘に登れば
父母のいつも優しく
笑み給う空の彼方に

疲れたる体投げ出し
節くれの指を翳せば
さやさやと風は梢に
故郷の歌を歌うよ