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陸・海軍礼式歌
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作詞 石松秋二
作曲 能代八郎

大陸を西へ東へ十余年
月日重ねて流離えど
忘れられない日本よ
どこで吹くやら祖国の喇叭
浮かぶ涙に聞き惚れる

故郷の父と母との面影も
忘れがちなるこの頃を
忘れられない日本よ
指で日の丸氷に描いて
浮かぶ涙に伏し拝む

日本の俺も男だこの度の
戦大事と聞かされて
君に忠義の血が躍る
海を隔てて千里の果てに
大和魂が泣いとるぞ
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作詞 久保田宵二
作曲 仁木他喜雄

娘心にいそいそと
待てば来る来るニャンニャン祭り
李さん楊さん行きましょね
柳芽を吹く並木路
春の馬車の鈴が鳴る

花の衣装でうきうきと
待てば来る来るニャンニャン祭り
李さん楊さん行きましょね
月の窓辺で今日も見る
可愛い真珠の首飾り

かける願いもそわそわと
待てば来る来るニャンニャン祭り
李さん楊さん行きましょね
胸に手を当て寝る夜の
夢は桃咲く花の春
作詞 石松秋二
作曲 鈴木哲夫

思い出します雪解け頃の
春の満州になる度に
彩英クーニャンチャムスの奥で
一人寂しく咲いた花

遠い新京に旅立つ朝を
チャムス駅まで行きましょと
彩英馬車に鞭振りながら
一人寂しく泣いていた

その後別れて便りもせずに
花も二度咲く三度咲く
彩英お嫁に行ったでしょうか
一人寂しく目に浮かぶ
作詞 西原武三
作曲 倉若晴生

俺は海の子島国育ち
ここは支那海ジャンクに乗って
波を枕の船乗り暮らし
明日の港はいずこやら

陸の灯りも恋しいものさ
ここは上海ジャンクに乗って
招くランタン別れを告げりゃ
空に微笑むお月様

船は帆任せ帆は風任せ
ここは揚子江ジャンクに乗って
歌は鼻唄気の向くままに
板子叩いて歌うのさ
作詞 西原武三
作曲 江口夜詩

暮れる港の上海に
紅いランタン水に映れば
なぜか故郷の夢恋し
ああ思い出の支那のランタンよ

星の降るよな街の角
甘い夜風に揺らぐ火影で
何を夢見る支那娘
ああ思い出の支那のランタンよ

夜霧は流れる四馬路に
窓は仄かに紅く灯点り
誰が弾くのか胡弓の音
ああ思い出の支那のランタンよ
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